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ソフトバンクホークスから公式アプリ不正利用の発表がありました。
今回はその不正利用されたアプリで何が起きたのか現時点でわかる範囲で解説します。
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ためタカ!アプリの不正利用問題を公表
2022年2月2日にソフトバンクホークスから以下の発表がありました。
ためタカ!アプリ不正利用に対する処分について
2022年1月1日から2022年1月31日の期間において、ためタカ!アプリの不正利用(GPS不正操作、会員証の不正利用等)による、タカポイントの不正取得を確認いたしました。
昨今、違法アップロードや誹謗中傷などファンの行動が問題視されてきました。
サービスの充実に伴い、従来なかった新たな形のファンの問題行動が起きています。
① 利用でポイントがたまる「ためタカ!アプリ」
「ためタカ!アプリ」とはソフトバンクホークスが提供するアプリです。
グッズ購入や来場時にアプリをかざすことでポイントが貯まる仕組みとなっています。
アプリのダウンロードはこちらから
一定のポイントを貯めることで以下と交換することができます。
- 外野指定席招待券
- 内野指定席招待券
- <みずほ>プレミアムシート招待券
- <タカガール>指定席ペア引換券
- <鷹の祭典>指定席ペア引換券
- <クライマックスシリーズ>指定席ペア引換券
- オリジナルグッズ
② 不正利用の詳細は現在のところ不明
今回の不正利用に関しての詳細は現在のところは不明です。
不自然なチェックイン記録の点検時に発見したことから来場によるものと思われます。
とはいえ、現在はプロ野球の公式試合は行われておらずその詳細は不明。
不正利用の期間が1月1~31日ということですがどういう方法で行われたかは謎です。
また、GPS不正操作を行っていることからそういった情報に詳しい人物だとわかります。
犯罪の行動パターンから考えてみても仕組みを理解しており素人ではないのは事実でしょう。
③ 会員資格のはく奪や法的措置の検討も
今回の不正行為によりソフトバンクから厳格な処分が下されています。
- タカポイントの失効
- クラブホークス会員資格の剥奪
- タカポイント会員資格の剥奪
- 法的措置の検討
会員資格の規約には資格停止について以下の通り規定されています。
第29条(会員資格の停止等)
(2) 第三者により会員番号又はパスワードが不正に使用されている場合、又はそのおそれがあると当社が認める場合
(3) 会員資格の取消事由に該当するおそれがあると当社が認める場合
(4) 規約違反のおそれがあると当社が認める場合
上記以外にもありますが、今回該当しそうなものは上記3つです。
こうして規約を承諾した上での会員登録なので会員資格の剥奪は妥当でしょう。
④ 過去にポイントの不正取得による逮捕事例
過去にはポイントの不正取得による逮捕事例もあります。
以下のようにその多くの事例で「詐欺の疑い」により逮捕されています。
今回はアプリの改ざんなどもありそうなので別の罪状になるかも知れません。
起訴となれば「電子計算機使用詐欺罪および詐欺罪の疑い」となるだろうと思われます。
(詐欺) 第二百四十六条
人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
(電子計算機使用詐欺) 第二百四十六条の二
前条に規定するもののほか、人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪若しくは変更に係る不実の電磁的記録を作り、又は財産権の得喪若しくは変更に係る虚偽の電磁的記録を人の事務処理の用に供して、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者は、十年以下の懲役に処する。
電子計算機使用詐欺罪および詐欺罪、いずれも10年以下の懲役となっています。
あとはソフトバンク球団次第で被害届が出され、逮捕後に懲役期間が決定されます。
あまり目立つことはないですが度々にこうしたニュースが報道されています。
また、過去にこうした判例は珍しくなく、確実に有罪判決となる違法行為です。
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ファンによる違法行為が目立つ最近のプロ野球
昨今、ネットの普及に伴い、様々なファンの違法行為が目立ちます。
改めて”ファン”であることの意義が問われる時代となってきています。
① ファンによる著作権侵害の問題
最も一般化した違法行為は著作権侵害の問題です。
いわゆるYouTubeやSNSなどの違法アップロードによるものです。
著作権に関する記事はこちら
- 【 年間691件の検挙 】YouTubeやSNSへの野球中継の違法アップロード(投稿)の危険性
- 【 パ・リーグ球団とパ・リーグTVが連名で警告 】違法アップロードに対して2年連続の声明
- 【 RCCが注意喚起 】カープ映像の違法アップロード対策と提供体制について考えてみた
- 【 虎テレの徹底した対策 】違法アップロードに対する強い姿勢と今後の対策を考える
- 【 カープ記事の無断使用に中国新聞が警告 】スポーツ新聞記事の著作権と違法アップロード
- 【 進まぬ”12球団一括管理” 】複雑すぎるプロ野球中継(試合映像)の著作権とその問題点
- 【 リスクだらけ 】YouTubeの”野球切り抜き動画”の違法性を過去の逮捕事例から考える
② ファンによる誹謗中傷の問題
次に昔から多いのが選手への誹謗中傷の問題です。
SNSが普及するに伴い、直接選手の目にも入るようになり大きな問題となっています。
誹謗中傷に関する記事はこちら
③ ファンによる肖像権の問題
こちらも以前から多い肖像権の問題です。
SNSでは当たり前のように行われていますが十分に権利侵害となります。
肖像権に関する記事はこちら
④ ファンによる商標権の問題
最後に商標権に関する問題です。
こちらもSNSなどで無断でロゴを使用したり目立つ違法行為です。
商標権に関する記事はこちら
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今回のまとめ
今回はソフトバンクホークスアプリの不正利用について話を進めてきました。
現在の所は公式発表のみでほとんど情報もなく、その詳細は不明となっています。
こうしたアプリは各球団が提供しており、すべての球団に関係するとも言えます。
今回の件は氷山の一角で、裏ではこうした行為が頻繁に行われているかも知れません。
ファンの不正行為が目立つ昨今のプロ野球。
私利私欲に流されていつの間にか犯罪に手を染めないよう気を付けましょう。
合わせて読んで深く理解しよう
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