【 プロ野球の著作権 】動画や画像の無断転載禁止、公式サイトや公式SNSで注意喚起

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プロ野球球団の公式サイトや公式SNSでは様々なコンテンツが豊富に提供されています。
今回はそれらコンテンツについて各球団が提示している利用方法について解説していきます。

 

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当記事は以下の記事の詳細ページとなります。

 

球団公式の画像や動画の「無断転載は禁止」と公表

 

最近は各球団でSNSや公式サイトなどで多くのコンテンツも提供しています。
これらコンテンツには著作権が発生し、これらの利用にも規約が定められています。

① 球団が提供している主なサービス

 

以下が各球団が主に提供しているサービスです。

  • 球団公式サイト
  • 球団公式YouTube
  • 球団公式SNS(Twitter・Instagramなど)
  • 球団公式アプリ など

 

多くの方が日常的に使用しているものですが、それぞれにコンテンツが存在します。
それらコンテンツには著作権が存在し、それぞれ法的に守られており権利が発生します。

球団が提供している主な著作物

  • 動画 (試合映像・オフショットなど)
  • 画像 (ロゴ・選手写真など)
  • 文章
  • 音声 など

 

② パ・リーグのコンテンツ(著作権)の利用規約

 

パ・リーグでは公式サイト・SNSでは以下の通り規約が存在しています。
いずれもコンテンツの無断転載は禁止されており、法的措置も言及しています。

無断転載が禁止されているコンテンツは主に以下が該当します。

  • 動画・画像(ロゴ含む)・文章・音声など
公式サイトの動画や画像など SNSの動画や画像など
西武 無断転載は禁止 画像や動画の無断転載・二次利用は禁止
Instagram
ロッテ
楽天 無断転載は禁止 画像の二次利用及び無断転載は禁止
映像の二次利用及び無断転載は禁止
TwitterInstagramYouTube
オリックス 無断転載は禁止 画像や動画の無断転載・二次利用は禁止
Instagram
ソフトバンク 無断転載は禁止
※ 「著作権・リンクについて」に記載
画像や動画の無断転載・二次利用は禁止
動画の無断転載は禁止
Instagram
日本ハム 無断転載は禁止 画像、動画の無断転載禁止
投稿内容の二次利用や無断転載は禁止
TwitterInstagram

 

③ セ・リーグのコンテンツ(著作権)の利用規約

 

セ・リーグでは公式サイト・SNSでは以下の通り規約が存在しています。
いずれもコンテンツの無断転載は禁止されており、法的措置も言及しています。

無断転載が禁止されているコンテンツは主に以下が該当します。

  • 動画・画像(ロゴ含む)・文章・音声など
公式サイト SNS
カープ 無断転載は禁止 画像・動画の二次利用及び無断転載は禁止
Instagram
DeNA 無断転載は禁止 画像の二次利用及び無断転載は禁止
知的財産権を侵害する行為は禁止
TwitterInstagramFacebook
阪神 無断転載は禁止
※ 「問い合わせ・Q&A」に記載
画像等の転載・二次使用は禁止
無断での転載、二次利用は禁止
TwitterInstagram
中日 無断転載は禁止 画像の二次利用及び無断転載は禁止
無断での転載、二次利用は禁止
TwitterInstagramYouTube(動画詳細欄)
巨人 無断転載は禁止
※「著作権とリンクについて」に記載
無断の画像の二次利用及び転載は禁止
動画の無断転載は禁止
InstagramYouTube(動画詳細欄)
ヤクルト 無断転載は禁止 画像の二次利用及び無断転載は禁止
TwitterInstagram

 

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球団やNPBがSNS利用時のルールを掲示

 

近年ではSNS利用時のルールを掲載する球団も増えてきました。
ここでは各球団の公式コンテンツで記載されている事例を紹介しています。

① セ・パ7球団が無断転載を注意喚起

 

2023年7月時点で公式サイトに記載があるのは7球団でした。
あえて記載をしないといけないほど球団側も権利侵害に重きを置いています。

DeNAのコンテンツ禁止事項

2.当球団、及び選手、スタッフ、職員、参加ユーザー、その他第三者の知的財産権、著作権、肖像権を侵害する行為
3.当球団が保有するコンテンツの情報を当球団の承認なしに提供する行為

SNSガイドライン / DeNAベイスターズ

 

阪神のコンテンツ禁止事項

  • 球団が保有する画像・動画・音源などのコンテンツの無断複製・転載

タイガース公式アカウント@ソーシャルメディア / 阪神タイガース

 

中日のコンテンツ禁止事項

  • 当社等が保有する画像・動画・音源などのコンテンツの無断複製・転載。
  • 利用者は、前項の知的財産権につき、権利者の承諾を得ないで、著作権法その他の知的財産法において認められる範囲を超えて利用してはならないものとします。

SNSガイドライン / 中日ドラゴンズ

 

巨人のコンテンツ禁止事項

  • 当球団が球団公式アカウントに投稿した画像・動画・音源などのコンテンツの二次利用および転載行為
  • 当球団、選手、スタッフ、職員、ユーザー、その他第三者の著作権、商標権その他の知的財産権、肖像権、パブリシティ権、プライバシーを侵害する行為

球団公式SNSへの投稿に関する注意事項 / 読売ジャイアンツ

 

ヤクルトのコンテンツ禁止事項

(1) 公式アカウントに投稿された情報に関する著作権その他の知的財産権については、当社又は当該知的財産権の権利者に帰属します。

(2) 利用者は、前項の知的財産権につき、権利者の承諾を得ないで、著作権法その他の知的財産法において認められる範囲を超えて利用してはならないものとします。

SNSガイドライン / ヤクルトスワローズ

 

楽天のコンテンツ禁止行為

  • 球団、及び選手、スタッフ、職員、参加ユーザー、その他第三者の知的財産権、肖像権等の権利、名誉棄損と思われる行為・投稿。
  • 球団が保有する画像・動画・音源などのコンテンツの無断複製・転載

SNSガイドライン / 東北楽天ゴールデンイーグルス

 

西武のコンテンツ禁止行為

  • 当球団、及び選手、スタッフ、職員、参加ユーザー、その他第三者の知的財産権を侵害する行為
  • 当球団が保有するコンテンツの情報を当球団の承認なしに提供する行為

SNSガイドライン / 西武ライオンズ

 

以上のように、多くの球団が時代に合わせてSNS利用時の注意喚起を公表しています。
昨今、SNSでの様々な権利侵害が目立ち、それらに対して問題視していることを示します。

 

② NPB(日本野球機構)も無断転載を注意喚起

 

球団だけでなくNPB(日本野球機構)からもSNS利用時の注意喚起をしています。
NPBとしても多くの著作権を所有しており、権利侵害を問題視しているようです。

NPBのコンテンツ禁止行為

  • 当機構が保有する画像・動画・音源などのコンテンツの無断複製・転載行為
  • 当機構に関する著作権、商標権その他の知的財産権、肖像権、パブリシティ権、プライバシーを侵害する行為

NPBソーシャルメディアガイドライン / 日本野球機構

 

公式コンテンツの禁止行為まとめ

公式サイトや公式SNSの動画や写真を自分のSNSやブログに転載しても良いですか?
著作権は球団が保有しているため、無断転載は著作権侵害(違法行為)となります

 

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著作権侵害の事例と訴えられた場合

 

ここからは著作権侵害した場合を簡単に説明します。
基本的には親告罪なので裁判を起こすかどうかは著作権者次第です。

① プロ野球の著作権侵害の具体例

 

以下、実際によくある著作権侵害の事例をあげています。

  • 動画をダウンロードして投稿する
  • ロゴをダウンロードしてアイコンに使う
  • 画面をスクリーンショットして投稿する
  • 映像や画像を加工して投稿する
  • 文章を抜き出して投稿する(短文除く)
  • 引用の要件を満たしていない

 

つまり、自身のスマホやPCなどに一旦取り込んで投稿する行為です。
最近はSNSなどで上記のような方法で投稿してますがすべて著作権侵害となります。

 

② 著作権侵害は「民事」と「刑事」で裁かれる

 

もし著作権侵害で訴えられて敗訴した場合は以下の罰則が発生します。
民事は個人が個人に対して、刑事は国家が個人に対して訴求されます。

罰則
民事 差し止め請求 (著作権法第112条)、損害賠償請求 (民法709条)、不当利得返還請求 (民法703条)
刑事 最高懲役10年又は1000万円以下の罰金、あるいはその両方 (著作権法第119条)

 

 

③ 著作権侵害と言っても権利侵害は3つ

 

簡単に著作権侵害と言っても、その中には様々な権利があります。
違法アップロードによる著作権侵害は一般的に3つの権利侵害が該当します。

  1. STEP

    複製権の侵害

    他人の著作物をコピー(複製)する行為

  2. STEP

    公衆送信権の侵害

    他人の著作物をネット上に公開する行為

  3. STEP

    翻案権・同一性保持権の侵害

    加工など元の状態に手を加える行為

 

違法アップロードの詳細については以下を参照ください。

 

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公式コンテンツの著作権侵害しないために

 

ここまで説明してきたように球団公式コンテンツは著作権で守られています。
ここからは違法行為にならないポイントについて簡単に触れていきたいと思います。

① 違法行為にならないようルールや法律を守る

 

著作権侵害により過去に多く逮捕者や裁判が存在します。
極端にひどいものではなく写真1枚の無断使用でも裁判となった事例も存在します。

どうしても公式コンテンツを使いたい時は誰しもあるかと思います。
そうした場合は必ずルールや法律に基づいて利用するようにしましょう。

以下を適切に利用すると著作権侵害にはなりません。

  • URLを利用する
  • SNSでは「シェア機能」を利用する
  • サイトでは「埋め込み機能」を利用する
  • 著作者から使用許可をもらう

 

以下の動画はTwitterの「埋め込み機能」を使っており問題ありません。

 

また、「引用」と記載したら問題ないと勘違いしている方も多いです。
実際は引用するために必要な条件があり、その条件を守らなければ違法です。

この章の詳細については以下の記事を参照ください。

 

② 球団やNPBに削除作業の負担をかける事実も

 

これまで説明したように多くの球団やNPBが著作権侵害を問題視しています。
そのため、すべてではないですが無断転載(=違法アップロード)を削除しています。

膨大な数があるため削除しているように感じていないかも知れません。
それは違法アップロードが多過ぎるため、削除されたものが目立たないだけです。

違法アップロードがあると球団やNPBはこうした削除作業が必要となります。
そうした削除作業の負担を球団スタッフにかけることも考慮しなければなりません。

みんながやっているから自分もやっても問題ないと思ってしまいがちです。
野球ファンであれば野球のルールと同じようにルールや著作権のも守りましょう。

 

合わせて読んで深く理解しよう

 

「違法アップロードの報告方法」の記事を読む

 

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今回のまとめ

 

球団が公式で提供しているコンテンツには著作権が存在しています。
近年、SNSの普及でこうしたコンテンツの不正利用が目立つようになりました。

今回改めて球団公式コンテンツの著作権について知って頂けたと思います。
改めてSNSやサイトなどで拡散したい時の投稿にはみんなで注意していきましょう。

 

合わせて読んで深く理解しよう

 

 

※ 文章・画像の転載はご遠慮ください