2022年は新加入の外国人選手が3人加わりスタートするカープ。
今回はそれぞれの実績と展望から外国人勢力図について話を進めていきます。
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2022年のカープ外国人選手たち
2022年に加入する新外国人選手は現在のところ以下の3人になります。
選手名 | 投打 | 生年月日 / 身長・体重 |
---|---|---|
ドリュー・アンダーソン投手 (27) (Drew Anderson) |
右投右打 | 1994年3月22日 / 190cm・93kg |
ニック・ターリー投手 (32) (Nik Turley) |
左投左打 | 1989年9月11日 / 193cm・104kg |
ライアン・マクブルーム内野手 (29) (Ryan McBroom) |
左投右打 | 1992年4月9日 / 190cm・99kg |
そして、2021年に在籍し、契約更新を行った選手は以下の2選手です。
2021年に在籍した外国人選手のほとんどが更新とはならず退団となりました。
- ヘロニモ・フランスア投手
- ロベルト・コルニエル投手
2021年のシーズン成績
2021年成績 | 2022年の契約状況 | |
---|---|---|
カイル・バード | 33試合(21回2/3) 0勝0敗11HP 4.57 WHIP 1.57 | 退団 |
ロベルト・コルニエル | 50試合(61回1/3) 1勝2敗10HP 3.82 WHIP 1.37 | 契約更新 |
ドビーダス・ネバラスカス | 1試合(2回2/3) 0勝1敗 10.13 WHIP 3.00 | 退団 |
ヘロニモ・フランスア | 8試合(5回2/3) 1勝2敗1HP 9.53 WHIP 2.47 | 契約更新 |
テイラー・スコット | 登板なし | 退団 |
ケビン・クロン | 42試合 .231 (30/130) 6本 16打点 OPS .701 | 退団 |
アレハンドロ・メヒア | 18試合 .216 (8/37) 0本 0打点 OPS .491 | 退団 |
以上より、現時点で投手4名、野手1名の計5名体制で2022年はスタートします。
補強ポイントとして”欠如する長距離砲”と”リリーフ陣の強化”がメインとなっています。
① 不安要素の多い2022年の外国人選手
2020年と2021年は感染症の影響で登録枠が5人となりました。
2022年も同様に外国人枠5人に拡大が継続されることが発表されています。
現状は1軍登録が確実視されている選手が1人もいない厳しい状況です。
ヘロニモ・フランスア投手は故障を抱え、デビュー当時の球威はありません。
また、ロベルト・コルニエル投手も2021年後半は攻略されることも目立ちました。
新外国人選手が計算できない状況の上、実績組の不安要素が大きい状況と言えます。
※ ここまでは2021年に書いたものです
③ 順調だった新外国人3選手も8月以降は不振に
7月にリーグトップのOPSを記録したライアン・マクブルーム選手。
感染症の影響もあり、8月以降は打率は.256と下降し、座り続けた4番も降格。
6-7月と防御率1点台を記録したニック・ターリー投手。
8月に入って打ち込まれることも増え、月間防御率は4.97と一気に悪化。
ドリュー・アンダーソン投手は8月に離脱したまま復帰できずシーズン終了。
再昇格したロベルト・コルニエル投手も敗戦処理の登板が続き前年から大幅に成績ダウン。
7月まで順調だった新外国選手は機能せず、ドミニカ勢も戦力にならない状態。
優勝した年のような1年間通じて活躍する選手いないのもチームの現状を現わしています。
2022年のシーズン成績
2022年成績 | 残留状況 | |
---|---|---|
ライアン・マクブルーム | 128試合 .272 (122/448) 17本 74打点 OPS .794 | 契約合意 |
ニック・ターリー | 45試合 (37回2/3) 2勝4敗14HP 3.11 WHIP 1.12 | 契約合意 |
ドリュー・アンダーソン | 13試合 (70回) 3勝4敗 3.60 WHIP 1.20 | 契約合意 |
ロベルト・コルニエル | 12試合 (15回1/3) 0勝0敗 3.52 WHIP 1.24 | |
ヘロニモ・フランスア | 3試合 (3回1/3) 0勝0敗 8.10 WHIP 2.10 | 退 団 |
④ ドミニカアカデミーの育成選手・練習生が消滅
ここ数年、カープを支えてきたドミニカアカデミー出身選手たち。
いずれも育成契約や練習生として来日し1軍の舞台で活躍してきました。
しかし、2020年を最後に育成契約や練習生が在籍していません。
最後に所属したのがマヌエル・サンチェス外野手とミゲル・エラディオ内野手。
最近はソフトバンクなどが複数のドミニカ選手と育成契約を行っています。
そうした背景もあり、アカデミーに優秀な選手が集まらないのかも知れません。
また、コロナ禍の収益源により余剰戦力を抱える余裕がない側面も。
いずれにせよこの2年間、アカデミーからの戦力補強は途絶えています。
ドミニカ練習生・育成選手の記事はこちら
⑤ 2022年新外国人3選手は契約合意と発表
2022年11月16日に2022年の新外国人3選手は契約合意と発表。
同時にヘロニモ・フランスア投手とは契約は延長せず退団となりました。
外国人選手の残留と退団が発表されました!#carp
フランスア投手、契約解除で退団 マクブルームとは再契約 https://t.co/FNJTNeOsLH— 中国新聞カープ番記者 (@chugoku_carp) November 16, 2022
ロベルト・コルニエル投手はフェニックスリーグで先発として登板。
地元紙の報道で来年も残留のような記載があり、おそらく残留する見込みです。
尚、フェニックスリーグの登板成績は以下の通りです。
- 10/10 5回 3安打 0四死球 0自責点
- 10/16 6回 2安打 1四死球 0自責点
- 10/23 6回 5安打 6四死球 6自責点
- 10/30 5回 2安打 1四死球 0自責点
⑥ 新外国人マット・デビッドソン選手を獲得
2022年11月12日にマット・デビッドソン選手の獲得が報道されました。
MLB通算54本、3A通算163本の強打の三塁手として活躍が期待されています。
- Matthew Glen Davidson
- 右投げ右打ち
- 191センチ、104キロ
2022年の不安要素であった外国人野手のひとり体制は解消。
長いシーズン、ケガや感染症による離脱も考えられるため妥当な補強でした。
マット・デビッドソン選手の記事はこちら
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カープ外国人選手の過去記事の紹介
以下はカープ外国人選手の過去記事となります。
① 2022年に入団した外国人選手
2022年 新外国人選手の詳細記事
② カープを退団した外国人現役選手
退団した現役外国人野手
- 【 カープ退団後 】アレハンドロ・メヒア選手の現在、母国リーグを経てメキシカンリーグへ
- 【 退団後追記 】ケビン・クロン選手、待望の”右の長距離砲”の獲得で強力打線の復活へ
- 【 退団後追記 】ホセ・ピレラ選手のMLBでの打撃成績や守備位置をデータでフカボリでフカボリ
- 【 カープ退団後 】フアン・サンタナ選手の現在、メキシカンリーグを経てフロンティアリーグへ
- 【 カープ退団後 】サビエル・バティスタ選手の現在、メキシコや台湾の移籍とNPB復帰の可能性
- 【 カープ退団後 】ラミロ・ペーニャ選手の現在、母国メキシカンリーグで活躍しメキシコ代表に
- 【 カープ退団後 】ライネル・ロサリオ選手の現在、メキシカンリーグで2度の本塁打王を獲得
退団した現役外国人投手
- 【 退団後追記 】カイル・バード投手は不安要素の大きい左のリリーフ陣の救世主となるか
- 【 退団後追記 】ドビーダス・ネバラスカス投手、リトアニア初のMLB投手に先発定着を期待
- 【 退団後追記 】アフリカ出身のテイラー・スコット投手のMLBでの成績や球速・球種を検証
- 【 カープ退団後 】エマイリン・モンティージャ投手の現在、イタリアプロ野球(IBL)で先発の柱に
- 【 退団後追記 】DJ.ジョンソン投手のMLBでの成績や球速・球種・投球内容を検証
- 【 カープ退団後 】ジョニー・ヘルウェグ投手の現在、母国アメリカに戻りMLBと独立リーグに所属
- 【 カープ退団後 】ケーシー・ローレンス投手の現在、米国帰国後に4年ぶりのMLB登板を果たす
- 【 カープ退団後 】ジョアン・タバーレス投手の現在、日本の独立リーグを経て中日ドラゴンズへ
- 【 カープ退団後 】ジェイ・ジャクソン投手の現在、NPB復帰と退団を経て3度目のMLB復帰へ
- 【 カープ退団後 】レオネル・カンポス投手の現在、母国ベネズエラでリリーフとして現役継続中
- 【 カープ退団後 】ブレイディン・ヘーゲンス投手の現在、MLBを経て台湾プロ野球で抑え投手に
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② カープを退団した引退選手
③ 所属外国人選手のドーピング違反について
サビエル・バティスタ選手のドーピング違反
④ 過去にカープに所属した外国人選手一覧
カープ歴代外国人選手一覧はこちらです。
外国人選手全体とドミニカアカデミー出身選手にわけています。
歴代外国人・ドミニカ選手の記事はこちら
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今回のまとめ
今回は2022年のカープの外国人選手について話を進めました。
新外国人選手が加わって、新たな体制で挑むシーズンになります。
実績のある選手も計算ができず苦しいのが正直な所です。
また、野手に関しては現時点で1人とさらなる補強が必要です。
2021年は外国人不発の年となり、チーム成績も低迷しました。
3連覇中のように外国人選手枠を争うような活躍がみたいところです。
強いチームには複数の外国人選手の活躍が必要です。
“助っ人”として彼らが1軍枠を争うような活躍を期待しています。
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