新外国人投手としてマット・デビッドソン選手との契約が合意に至りました。
今回はマット・デービッドソン選手のこれまでのキャリアについて話を進めていきます。
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マット・デビッドソン選手と契約合意
11月5日にマット・デビッドソン選手との契約が発表されました。
マスコミ各社に向けて発表された契約状況は以下の通りです。
- Matthew Glen Davidson
- 1991年3月26日
- 191cm・104kg
- 右投げ・右打ち
- 契約金 万円 (万ドル)
- 年俸 万円 (万ドル)
- 背番号
① アメリカでのキャリア
まずはアメリカでのキャリアを振り返っていきます。
2009年からMLBに所属し、これまで6球団に在籍しています。
概要 | |
---|---|
2009年 | アリゾナ・ダイヤモンドバックスにドラフト35巡目で指名 |
2013年 | シカゴ・ホワイトソックスに移籍 (12月にトレード) |
2019年 | テキサス・レンジャースに移籍 |
2020年 | シンシナティ・レッズに移籍 |
2021年 | ロサンゼルス・ドジャースに移籍 |
2022年 | アリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍 |
2022年 | オークランド・アスレチックスに移籍 (5月) |
② 10月6日にアスレチックスからFA
10月6日にオークランド・アスレチックスからフリーエージェントと発表。
移籍先に関して特に報道はないまま、1ヵ月後の11月12日にカープと契約と報道されました。
A’S MOVES:
Off paternity list:
Vimael MachinOff IL:
Ramon Laureano
Collin Wiles
Zach Jackson
Joel Payamps
Sam MollAdded to 40-Man Roster:
Zach Logue
Luis Medina
Kevin Smith
David MacKinnon
Cody Thomas
Cal StevensonFree Agent:
Matt Davidsonhttps://t.co/joKXkzbDRy— Athletics Farm (@AthleticsFarm) October 7, 2022
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メジャーリーグでの成績
まずは2022年のシーズン成績を振り返ります。
メジャーではわずか13試合の出場で5安打と不本意な成績で終わっています。
ただ、3Aでは86試合で32本塁打を放ち、リーグトップを記録しました。
同数のジェイソン・マーティン選手と比較すると高いAB/HRを記録しています。
2022年シーズン成績
打撃成績 | |
---|---|
2020 Miner | 86試合 .310 (100/327) 32本 66打点 OPS 1.058 |
2020 Major | 13試合 .147 (5/34) 2本 3打点 OPS .540 |
次にMLBでの通算成績は以下の通りです。
打率は低いものの、長打力のある選手とひとめでわかります。
MLB通算成績
打撃成績 | |
---|---|
Minor通算 | 1233試合 .258 (1190/4618) 226本 797打点 OPS .808 |
Major通算 | 812試合 .220 (212/1003) 54本 157打点 OPS .719 |
① MLBで最も活躍した2017年
マット・デービッドソン選手がMLBデビューしたのが2013年。
8月11日に三塁手で初出場を果たし初安打を記録しましたが、31試合で3本塁打で終わっています。
Welcome to the Bigs, Matt Davidson. #Dbacks pic.twitter.com/30TpDlaCU1
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) August 11, 2013
最も活躍したのが2017-2018年で2年連続で20本塁打以上を記録しています。
ただ、打率はともに.220台と低打率で、OPSも.700台と打撃の粗さが目立ちました。
いずれも四球は少なく三振が多ため、出塁率の低さがこうした原因となっています。
NPBの広いストライクゾーンで変化球を多投され対応できるのかという不安は残ります。
最も印象に残ったのが2018年開幕戦で3本塁打を放った試合。
Statcast導入後、110 mph以上の本塁打を同じ試合で複数打った初の選手となりました。
マイナーでは2019年と2021-2022年にかけて30本前後を記録しました。
AAAに限定して評価した場合、長距離砲として安定した成績を残しています。
- 2019年 33本
- 2021年 28本
- 2022年 32本
※ 2020年は感染症の影響で試合数を削減
② 年度別の「試合出場数」
入団後の年度別での所属レベルをグラフ化しました。
大きな離脱もなくほとんどの年度で100試合以上出場しています。
とはいえ、2018年以降はほぼマイナー生活を送っている状況。
打率や出塁率は年々改善してきていますがメジャー定着とはいきませんでした。
2022年のオークランド・アスレチックスはサードのレギュラーは不在。
出場選手の最多本塁打が4本であれば、もう少し起用されても良かったとは思います。
③ マイナー成績では全盛期の課題は改善傾向
ライアン・マクブルーム選手に比べると長距離砲タイプと言えます。
ただ、ケビン・クロン選手ほど顕著でもなく、年度により変動が大きい印象です。
キャリア全般的にみても、四球率が低く三振率も高めです。
ただ、マイナーでは各種数字は改善傾向にあり、OPSも1.000を越えています。
打球方向はやや引っ張り方向が強い程度で目立った傾向はありません。
むしろ来日前のライアン・マクブルーム選手と比べると平均的に打っています。
マイナー成績を見る限りは多くの数字は改善傾向となっています。
全盛期の2017-2018年に比べて少し打者タイプが変わってきたようです。
3,133 days since his last #Dbacks homer, Matt Davidson goes yard in the first AB of his return. pic.twitter.com/S1JyXJ9Hit
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) April 21, 2022
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ポジション別の出場機会
ここから守備面について話を進めていきます。
MLBでの傾向とカープ入団後の可能性を検討します。
① 多くの試合はサードで出場も減少傾向に
次にポジション別の出場機会をグラフ化にしました。
キャリアの大半はサードとファーストを守り、僅かにショートとセカンドも守りました。
ただ、2022年はDHでの出場が増え、守備面の課題が出始めたのかも知れません。
いずれにせよ基本路線はサードで、状況によりファーストも守るといったところです。
② 2018年と2020年には「3登板」を記録
2018年と2020年には投手として3試合に登板しています。
もちろん本格的な二刀流といったものではなく、点差がついた場面での登板。
2018年8月の登板ではジャンカルロ・スタントン選手を三振に。
その年は3イニングを投げ、10人に対し1被安打と“好投”しています。
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今回のまとめ
今回はマット・デビッドソン選手のキャリアを中心に話を進めてきました。
多少粗さは目立ちますが、長打力不足となるチームにとっては待望の選手です。
2022年に入団したライアン・マクブルーム選手は契約延長の予定。
ひとりに頼っていた右の長距離砲が二枚となることで打線は大きく変わります。
新外国人は未知数ですが、揃って活躍できると強力打線は復活へ。
日本人主力選手とともに新たなカープ打線が誕生することを期待しています。
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