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近年はプロ野球界もストレートの球速が急激に上昇しています。
そこでストレートの平均球速に焦点を絞り、様々な視点から検討していきます。
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年々速くなるストレート平均球速
近年ではプロ野球投手の平均球速が顕著に上昇しています。
ここではリーグ別や球団別でみたストレート平均球速の傾向をみていきます。
① リーグ別にみたストレート平均球速の推移
両リーグともにストレートの平均球速が右肩上がりに速くなっています。
また、2014年と比較するといずれも平均+5キロ程度の上昇となっています。
リーグ比較では2018年までパ・リーグが速く、2019年にセ・リーグが逆転。
しかし、2021年から再びパ・リーグの平均球速が逆転する状況となっています。
いずれにせよ球界全体のストレート球速の高速化が進んでいるのは確かです。
今では150キロを投げる投手も頻繁にみられることからもそれは実感できます。
② パ・リーグの球団別ストレート平均球速
パ・リーグからみていくと平均球速は日本ハム以外は右肩上がりです。
平均値を引き上げていた大谷翔平選手のMLB移籍により減速して横ばいに。
2017-2021年の間は5球団が収束しましたが、2022年には2球団が急上昇。
パ・リーグでは3球団ずつの2グループに分かれた形の二極化となっています。
ロッテに急上昇に貢献したのは佐々木朗希投手とゲレーロ投手。
オリックスの場合、突出した投手はいませんが平均的に数字を上げています。
② セ・リーグの球団別ストレート平均球速
次にセ・リーグをみていくと、パ・リーグと同様に右肩上がりです。
特に、中日とヤクルトは顕著で、急激に高速化が進んでいることがわかります。
パ・リーグと異なり、セ・リーグでは6球団が年々収束してきています。
ソフトバンクのように長く1位に位置する球団がないのもセ・リーグの特徴です。
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急増する150km/hオーバーの投手たち
ここからは平均球速150キロを投げる投手をピックアップします。
日本人投手と外国人投手、先発投手とリリーフ投手にわけて比較していきます。
① 150キロ超えの外国人投手と日本人投手の割合
平均球速150キロを投げる投手も球界全体で増加中です。
2021年まで右肩上がりだったのが、2022年はわずかに下降しました。
また、2022年から外国人投手と日本人投手の割合も変化しています。
日本人投手が占める割合が急増しており日本人投手の高速化が顕著です。
※ 先発は90イニング、リリーフは30イニング以上の投手
② 150キロ超投手の先発とリリーフの割合
最後に平均球速150キロ超の投手の先発とリリーフの割合を比較します。
2014-2016年は大谷翔平選手を中心に先発で150キロ超え投手はわずかでした。
その後、大谷翔平選手のMLB移籍により2017-2018年は0人に。
2019年からは徐々にその数字を伸ばし、2022年は5人と過去最多となっています。
※ 先発は90イニング、リリーフは30イニング以上の投手
2019年以降、日本人先発陣では千賀滉大投手と山本由伸投手が牽引。
しかし、両投手ともにMLB移籍を見据えており、次世代の台頭が期待されます。
そんな中、期待されるのは佐々木朗希投手と高橋宏斗投手の2人。
数年後には彼らが“150キロ日本人先発投手”の代表格になっていくでしょう。
平均球速と投球割合に関する記事はこちら
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将来の平均球速150キロを担うアマチュア投手たち
2010年代後半に入ってアマチュア野球でもストレートの高速化が進んでいます。
ここではかつて話題となった選手を取りあげ、計測デバイスについても紹介します。
① 高校生でMAX160キロ、中学生でMAX150キロの時代に
最近では佐々木朗希投手が高校生で163キロを投げて話題となりました。
大谷翔平選手が持っていた高校生投手の最高球速の記録を更新しています。
また、2018年には中学3年の森木大智投手が軟式で150キロを記録。
プロに限らず、アマチュア球界においても急激に高速化が進んでいます。
体格の大型化、トレーニングの進化、科学的なフォーム分析、栄養など。
野球に関する様々な情報がネットに溢れ、野球界は急激に変化し始めています。
150キロを投げる高校生も珍しくなくなり、140キロ投手はゴロゴロいます。
どこまでいくと頭打ちなのかわからないですが、この傾向はしばらく続くでしょう。
② 球質・球速を計測するデバイスの紹介
最近は球質や球速を手軽に計測できる時代になりました。
Amazonなどで購入できる球速・回転数・回転軸を計測できるものは以下になります。
自分の頃は球速すら計測することが無かったですが便利な時代になりました。
これからの時代はこうしたデータを上手く活用することも必要になってきます。
球速・球質の計測に関する記事はこちら
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今回のまとめ
今回はストレートの平均球速を中心に述べてきました。
プロ野球全体が右肩上がりにストレートの平均球速が上がっています。
トレーニングや解析など様々な影響によるものと考えられます。
今後はこうした過度な負荷に対する障害予防も進んでいくことを期待しています。
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