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昨日の投球で二軍降格が決定した野村祐輔投手。
不本意な投球が続く2019年を過去の成績と比較しながら検討していきます。
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ストレートの「平均球速・投球割合」の変化
まずは野村祐輔投手の入団以降のストレートの平均球速と投球割合を比較します。
2017年以降はストレート平均球速が少しずつ低下してきています。
ただ、最多勝を獲得した2016年よりも2017年以降の方が速いです。
ストレートの投球割合は入団した2014年から大幅に減少しています。
特に2017年以降は全投球の15%に満たない投球割合となっています。
2016年を基準にすると「球速低下」と「割合減少」の特徴がみられます。
推測としてストレートが通用しにくくなり減少していることが予想できます。
① ストレートによる「失点増減の関与」の変化
次に、全投球に対するストレートの失点増減の関与を比較します。
比較すると、最多勝を獲得した2016年が最もストレートで失点しています。
むしろ、2019年の方が2016年よりもストレートが失点につながっていません。
2019年は投球割合は少ないものの、2016年よりは失点に繋がっていないようです。
そうなると、ストレート以外の別の要因が失点に関わっていそうです。
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機能しなくなった「2つの変化球」
次に、変化球について比較していきます。
2016年に比べて2019年に顕著に悪化しているのがチェンジアップ。
失点増減は年々右肩さがりに下降し、2019年は大きくマイナスに転じました。
また、2016年はカットボールも機能していましたが同様に下降。
2016年の投球の軸は、チェンジアップとカットボールだったと言えます。
スライダーは2018年以降は失点につながることが多くなっています。
こうしてみると、年度ごとに有効な球種が変化していることがわかります。
① 減少する「チェンジアップ」の投球割合
続いて、変化球の投球割合をみていきます。
失点につながりやすいためか、チェンジアップの投球割合は年々減少しています。
逆に、失点につながりやすいスライダーの投球割合は年々増加傾向にあります。
総じて2016年に得意とした「カットボール&チェンジアップ」は影を潜めつつあります。
反面、ツーシームの投球割合は年々増加傾向にあり、メインの球種となってきました。
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空振りが取れず、ボール球も振ってもらえない
空振り率とボール球のスイング率をみていきます。
年々、空振りを獲れなくなってきているのがわかります。
また、ボール球も年々振ってくれなくなってきているのが現状です。
ボール球を振ってくれなくなると、ストライクゾーンで勝負するしかなくなります。
さほど球威のない投球で2つのスコアが落ちてくると厳しいかなという印象です。
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今回のまとめ
今回は野村祐輔投手の球種を中心に述べてきました。
ストレート自体が極端に劣化した印象はないですが、変化球が失点につながっています。
年々、空振りも取りにくくなり、ボールも振ってくれなくなってきています。
何を投げても打たれるといった現象もこういったことからも想像できます。
まだシーズン開幕して3ヵ月程度、ここからまだまだ勝負所が続きます。
二軍で調整して、再び先発ローテーションに定着することを期待しましょう。
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