【 在籍選手 】ライアン・マクブルーム選手、マイナー30発助っ人の獲得でカープ打線の復活へ

 

新外国人投手としてライアン・マクブルーム選手との契約が合意に至りました。
今回はライアン・マクブルーム選手のこれまでのキャリアについて話を進めていきます。

 

 

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ライアン・マクブルーム選手と契約合意

 

11月5日にライアン・マクブルーム選手との契約が発表されました。
マスコミ各社に向けて発表された契約状況は以下の通りです。

  • Ryan P. McBroom
  • 1992年4月9日
  • 190cm・99kg
  • 左投げ・右打ち
  • 契約金 3420万円 (30万ドル)
  • 年俸 7980万円 (70万ドル)
  • 背番号 10

 

日本のマスコミに対し、広報を通じて以下のようにコメントもしています。

日本という素晴らしい国でプレーできる機会を与えられたことにとても興奮しています。
広島のファンの方々に優勝を届けるためにプレーする事を待ち遠しく思っています。

広島東洋カープ公式サイト

 

① アメリカでのキャリア

 

まずはアメリカでのキャリアを振り返っていきます。
2014年からMLBに所属し、これまで3球団に在籍しています。

概要
2013年 カンザスシティ・ロイヤルズにドラフト36巡目で指名される未契約
2014年 トロント・ブルージェイズにドラフト15巡目で入団
2017年 ニューヨーク・ヤンキースに移籍 (7月にトレード)
2019年 カンザスシティ・ロイヤルズに移籍 (8月にトレード)

 

② ロイヤルズ退団とアジアでのプレーを発表

 

カープとの契約前にカンザスシティ・ロイヤルズとの契約解除が11月2日に発表されました。
アジアのチームでプレイするために、無条件でのリリースで本人からの申し出によるものです。

 

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メジャーリーグでの成績

 

まずは2021年のシーズン成績を振り返ります。
上段がマイナー成績、下段がメジャー成績となっています。

メジャーではわずか7試合の出場で2安打と不本意な成績で終わっています。
ただ、3Aでは115試合で32本塁打を放ち、打点と共にチームトップを記録しました。

2021年シーズン成績

打撃成績
2020 Miner 115試合 .261 (113/433)   32本   88打点 OPS .862
2020 Major 7試合 .250 (2/8)   0本   0打点 OPS .583

 

次にMLBでの通算成績は以下の通りです。
メジャーでの実績は少ないですが、長打力のある選手とひとめでわかります。

MLB通算成績

打撃成績
Minor通算 812試合 .284 (860/3024) 134本 518打点 OPS .831
Major通算 66試合 .268 (44/164) 6本 16打点 OPS .749

 

① MLBで最も活躍した2020年

 

ライアン・マクブルーム選手がMLBデビューしたのが2019年。
9月3日に一塁手で初出場を果たし初安打を記録しましたが、23試合で0本塁打で終わっています。


最も活躍したのが2020年で36試合で6本塁打を記録し、長打力を披露しています。
ただ、2021年は7試合の出場に終わり、シーズンのほとんどをマイナーで過ごしました。

メジャー通算でみても三振率の高さが目立ち、四球率も低くOPSが高くありません。
NPBの広いストライクゾーンで変化球を多投され対応できるのかという不安は残ります。

② 年度別の「試合出場数」と「強力なライバル」

 

入団後の年度別での所属レベルをグラフ化しました。
1年目からここまですべての年で出場試合は110試合以上を達成しています。

 

ある程度、順調にステージを上げてステップアップしてきた印象です。
そして2021年には初の年間30本塁打を記録し、3Aとはいえ実績は残しました。

とはいえ、メジャーに定着することはできず、ほぼマイナー生活を送っています。
これに関しては2020年のケビン・クロン選手と似たようなキャリアを辿たどっています。

また、同じ一塁に強打のカルロス・サンタナ(CarlosSantana)選手がいます。
2016年と2019年にメジャーで34本塁打を放ち、過去20本塁打以上を7度記録する強打者。

2021年は.214、19本塁打と不振でしたが1年間レギュラーとして出場しています。
また、外野にも二桁本塁打が4名と、自身の成績もあり出場機会は得られませんでした。

カルロス・サンタナ選手

youtube動画
参照 : Carlos Santana Slugs his First Homer of Spring Training / MLB.com【公式】

 

③ MLBの打撃成績からは「引っ張りタイプ」

 

退団したケビン・クロン選手ほどの明らかな長距離砲タイプではありません。
2019年以前は20本塁打に届くかどうかのレベルで中距離砲タイプの部類でした。

2021年には34本塁打を放ちましたが、四球率が低く三振率も高めです。
そのため出塁率が思ったより高くならず、結果的にOPSの数字に反映しています。

マイナーでは引っ張り傾向が強く、打球の50%前後がレフト方向となりました。
ブレーキングボールに対する空振りが多い点が日本に対応できるかの懸念点です。

一般的に日本のストライクゾーンは外角が広いとされています。
引っ張り傾向が強い打者が日本でどれだけ対応できるか今後を見守りましょう。

 

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ポジション別の出場機会

 

ここから守備面について話を進めていきます。
MLBでの傾向とカープ入団後の可能性を検討します。

① MLBでは多くの試合でファーストで出場

 

次にポジション別の出場機会をグラフ化にしました。
キャリアの多くはファーストを守り、2021年時点でライトとレフトも守っています。

ただ、2021年はDHでの出場が増え、守備面の課題が出始めたのかも知れません。
いずれにせよ基本路線はファーストで、外野もある程度は守れるといったところです。

 

② カープではファーストとレフトが中心

 

カープでも基本的にはファーストに入ること予想されます。
また、坂倉将吾選手や松山竜平選手との兼ね合いでレフトに入ることもあるでしょう。

数年前のブラッド・エルドレッド選手のような内外野の使い分けも可能です。
ケビン・クロン選手に比べて守備面での起用方法が広いことは大きなメリットになります。

これにより坂倉将吾選手をベンチに待機させることなく起用することもできます。
あとは日本でも主軸として十分な打撃成績を残せるかどうかの本人次第となります。

 

 

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今回のまとめ

 

今回はライアン・マクブルーム選手のキャリアを中心に話を進めてきました。
多少粗さは目立ちますが、長打力不足となるチームにとっては待望の選手です。

2021年はケビン・クロン選手が不発に終わりシーズン成績も低迷。
鈴木誠也選手ひとりに長打を期待する打線となり得点力も大きく低下しました。

カープが再び強くなるには外国人野手の活躍が不可欠と言ってよいでしょう。
和製打線から脱却すべく、1年間通して試合に出続けれは成績もついてきます。

鈴木誠也選手の去る2022年のカープ打線。
若手野手とともに新たなカープ打線が誕生することを期待しています。

 

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