【 カープ退団後 】DJ.ジョンソン投手、MLBへの復帰を果たすも2022年シーズンは消息不明に

 

新外国人投手としてDJ.ジョンソン投手との契約が合意に至りました。
今回はDJ.ジョンソン投手のこれまでのキャリアについて話を進めていきます。

 

 

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DJ.ジョンソン投手と契約合意

 

10月25日にDJ.ジョンソン投手との契約が発表されました。
マスコミ各社に向けて発表された契約状況は以下の通りです。

  • Daniel Stuart Johnson
  • 1989年8月30日
  • 193cm、104kg
  • 右投げ・左打ち
  • 契約金1600万円、年俸6000万+出来高
  • 背番号 58

 

日本のマスコミに対し、広報を通じて以下のようにコメントもしています。

「自分の力が日本で証明できる新たな機会をとても楽しみにしています。チームの勝利に貢献できるように全力を尽くしたいと思います。応援よろしくお願いします」

広島が新外国人投手のD・Jジョンソンと契約 / 日刊スポーツ

 

① アメリカでのキャリア

 

まずはアメリカでのキャリアを振り返っていきます。
アメリカではMLB5球団、独立リーグ1球団でプレーしています。

概要
2009年 MLBドラフトで指名されず
2010年 6月にタンパベイ・レイズとマイナー契約
2011年 7月まで独立リーグに所属
2011年 7月にアリゾナ・ダイヤモンドバックスにマイナー契約
2014年 7月まで独立リーグに所属
2014年 7月にミネソタ・ツインズに入団
2016年 マイアミ・マーリンズと契約後、アナハイム・エンゼルスに移籍
2017年 コロラド・ロッキーズとマイナー契約
2019年 10月にコロラド・ロッキーズがリリース(放出)

 

② メジャーリーグでの成績

 

まずは2019年のシーズン成績を振り返ります。
上段がマイナー成績、下段がメジャー成績になります。

概要
2019年 AAA 40試合(48回) 4勝1敗 5.63
2019年 MLB 28試合(25回) 0勝2敗 5.04

 

次にMLBでの通算成績は以下の通りとなります。

概要
MINOR通算 313試合(406回)    21勝20敗 3.81
MLB通算 35試合(31回1/3)   1勝  2敗 4.88

 

 

③ 10月23日にロッキーズがリリース(放出)

 

10月23日にコロラド・ロッキーズがDJ.ジョンソン投手をリリース。
同時に、ジョンソン投手が日本でのプレイを希望していることも報道されました。

本日、カープが獲得を発表したことから24日には契約を交わしたことになります。
事前に調査はしていたとは思いますが、即獲得に動くことで契約合意に至りました。

 

④ 地元紙「The Denver Post」で「優勝したい」とのコメントも

 

地元紙ではDJ.ジョンソン投手は日本球界挑戦について以下のようにコメントしています。
残されたプロ野球選手での時間も考慮し、「1度は優勝したい」という思いを伝えていました。

I want to win here,” Johnson said. “I don’t know how much longer I’m going to be playing, so a championship somewhere would be nice. And ever since I was young, I’ve wanted to see what baseball was like in a different part of the world. I’m taking it all in, embracing the culture change, and putting my focus on being a good teammate and being respected over here.

「いつまでプレーするかわからないので、どこかで優勝でしたい。そして、私は若いころから、世界の別の場所で野球がどのようなものかを経験したかった。私はすべてを取り入れ、文化の違いを受け入れ、優れたチームメイトとなり、ここで尊敬されることに焦点を当てています。」

The Denver Post 2020年5月17日

 

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投手キャリアの多くは「リリーフ登板」

 

プロ入りした2010年からの年間登板数を見ていきます。
2011年と2014年の前半は独立リーグのTraverse City Beach Bumsでプレイ。

2013年に関しては、ケガのため登板することなくシーズンを終えています。
登板数を見ていくと、選手生活を通してリリーフ登板が主な役割だとわかります。

10年間で40試合登板を6度記録しており、2019年は65試合を超えています
カープでも同様にリリーフ投手の一因として契約したことが想像できます。

図1 登板試合数

 

① 球種や投球タイプは?

 

球種をみていくと、主に投げているのはストレートとカーブの2種類
カーブを使う右投手が少ないカープの補強ポイントに合致したのかも知れません。

ただ、2018年から見ると2019年はストレート割合をやや増やしています
強振されるケースも多かったのか、カーブで強い打球を打たれることが増えました。
以上から、2019年は主にストレートで押していく傾向だったことがわかります。

ストレート平均球速は93マイル前後で、約150キロ程度のストレート。
ただし、映像を見る限り、回転量が多いというタイプではなさそうです。

図2 球種割合

 

三振はマイナーでは2018-19年は30%を超え、三振を獲れるタイプ
ただ、2019年シーズンはMLBでは四球がやや多いのは気になります。

それ以外の直近の成績を見る限りは、極端に四球を出してはいません。
比較的三振を取れて、四球で崩れることは少ない投手と言ってよいでしょう。

気になる点をあげると「対右打者」の対戦成績にあります
左打者に比べて、右打者の被打率が.060近くも高くなっています。

環境が違うため、この数字をそのまま日本に置き換えることできません。
打者も違えば、球場も違えば、ボールさえも違うので差があって当然です。
また、ストライクゾーンの違いや牽制などの適応力も試されています。

しかし、傾向として「バランスの取れたタイプ」だと想像できます。
ただ、大きな特徴がないことがマイナス要素として影響する可能性もあります。

 

① 「ジョンソン投手」が2人で登録名はどうなるのか

 

ご存じの通り、カープにはすでにクリス・ジョンソン投手がいます。
そうなるとDJ.ジョンソン投手の登録名はどうなるのかにも興味がわきます

クリス・ジョンソン投手はすでに「ジョンソン」として浸透しています。
いまさら「クリス」や「KJ」などに登録することもまずないでしょう。

DJ.ジョンソン投手の正式名は「ダニエル・スチュワート・ジョンソン」。
わかりやすいところでは「DJ」や「ダニエル」となることも予想できます。

ちなみに、以前在籍したニック・スタビノア選手の登録名。
スタビノアは呼びにくいため、ファーストネームの「ニック」を使用しました。

※ 楽天移籍後はジョンソン名は1人のため登録名は「ジョンソン」に

 

youtube動画
参照 :【カープ公式】DJのヒゲの秘密は? / 広島東洋カープ公式 【公式】

 

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シーズン途中で楽天にトレードに

 

2020年9月21日に楽天への金銭トレードが発表されました。
カープでは起用する意思がないということでのトレードだと思います。

期待された成績は残せないままカープを去る事となりました。
楽天ではカープでの不完全燃焼を払拭するような活躍を期待しています。

2020年の投手成績

成績
1軍成績 30試合 1勝0敗5H 3.81 (28回1/3) WIPS 1.62
2軍成績 12試合  0勝0敗0H 2.25 (12回) WIPS 1.25

 

 

① カープ退団と楽天入団のコメントを発表

 

地元紙の中国新聞では以下のようにコメントを発表しています。

「カープのユニフォームを着られたことは生涯忘れることはありません。広島での私の時間を素晴らしいものにしてくださった監督、コーチ、選手、通訳の皆さんには感謝しきれません。ファンの皆様の応援にはとても感謝しています。広島で過ごした時間をいつまでも覚えておきます。」

~ カープ、DJを楽天に金銭トレード / 中国新聞

 

また、楽天の入団会見で以下のようにコメントしています。
同時に石井一久GMが昨オフから獲得調査をしてことを明かしています。

「どんな形でもチームに貢献できる働きができるのであれば、どこでもサポートできる。何とか残りシーズンで追い上げてCSに出られるように、一生懸命チームに貢献したい。」

楽天へトレード移籍のDJ・ジョンソンが入団会見「一生懸命貢献」背番号は「42」に / デイリースポーツ

 

楽天ゴールデンイーグルス入団会見

youtube動画

参照 : 【2020/9/21】 D.J.ジョンソン選手入団会見 / 東北楽天ゴールデンイーグルス 【公式】

移籍後初登板

youtube動画
参照 : D.J.ジョンソン『移籍後初登板』まとめ / PacificLeagueTV 【公式】

 

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2021年シーズンからMLBに復帰

 

① クリーブランド・インディアンスとマイナー契約

 

2021年からはクリーブランド・インディアンズとマイナー契約を結びました。
日本での契約は延長とはなりませんでしたが、再びMLB復帰に挑戦しています。

 

クリーブランド・インディアンズでの成績

1試合 (1回2/3) 0勝0敗 5.40 WHIP 1.20

 

② トレードでタンパベイ・レイズに移籍

 

その後、7月31日にトレードでタンパベイ・レイズに移籍しています。
しかし、8月10日以降は故障者リスト入りとなりMLB復帰1年目は終了しています。

 

タンパベイ・レイズでの成績

3試合 (2回2/3) 0勝0敗 0.00 WHIP 0.00

 

2021年シーズンの成績

2021 マイナー通算

21試合 (21回2/3) 1勝2敗 4.15 WHIP 1.62

2021 メジャー通算

4試合 (4回1/3) 0勝0敗 2.08 WHIP 0.46

 

その後、フリーエージェントとなり現在の所属先は不明
ケガの影響もあり、おそらく所属先が決まらぬまま2022年となっています。

 

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