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ハイパーボルトを始めマッサージガンは筋膜リリースができると言われています。
今回は振動による効果と筋膜リリースに関するエビデンスがあるのかを解説したいと思います。
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ハイパーボルトの効果と怪しい筋膜リリース
効果としてネットなどによく書かれているものは以下の通りです。
- 筋膜リリース
- 血流改善
- こり解消
- 可動域改善
本社のYouTubeにも以下のように使用後に血流が改善したとの動画が紹介されています。
確かに高速振動で筋肉が緩んで血流が改善することは体験的にもわかる方も多いと思います。
① 筋膜リリースに関する「エビデンス」が見当たらない
数年前から「筋膜リリース」という言葉をよく耳にするようになりました。
ここ数年はNHKや民放の健康番組でも「筋膜」について取り上げていましたよね。
本題の「振動で筋膜がリリースできるのか?」ですが現段階では「怪しい」です。
というより、それを証明するような研究報告は知っている限りはないようです。
癒着した隙間に何か突っ込むのならわかりますが、そういうものではありません。
医師が注射針を用いて行うハイドロリリースなら理解できますが振動では無理でしょう。
最近はブログやYouTubeでも『マッサージガンで筋膜リリース!』とよく目にします。
ただ、どの記事や動画ををみてもエビデンスに関する記載はひとつもありませんでした。
② NIKEの記事でも「と考えられている」のレベル
ネット上でマッサージガンと筋膜リリースに関する記事を調べてみました。
そこででてきたのがNIKE公式サイト内の記事で以下のような文面が記載されています。
「このように力が加わることで、筋膜という結合組織の中にある固体が液状になると考えられています」
内容としてはよく目にするものですが「考えられています」という結論。
要するに科学的な実証はなく「そうかも知れない」という段階であるというになります。
同時にマッサージガンと筋膜リリースに関する論文の記載もありませんでした。
つまり、少なくともこの時点では憶測のレベルに過ぎないという話と結論付けられます。
③ 伝言ゲームで「可能性がある」から「できる」へ
筋膜リリースができると誰が言い始めたのかは今になってはわかりません。
どこかの製品開発事業者が提言したことだろうとは思いますがそれを探すのは無理でしょう。
おそらくですがどこかの事業者が「可能性がある」と記載したのだと思います。
それが“伝言ゲーム”として伝わっていくうちに「できる」へと変化していったのでしょう。
様々な筋膜に関する理論を用いて推測することは確かに可能です。
ただ、それだけではマッサージガンで筋膜リリースができると言い切れるものではありません。
④ ネット検索の多くが体の専門家ではない人の記事
ちなみにGoogle検索で「ハイパーボルト 筋膜リリース」で検索してみました。
販売サイトを除く上位表示されたサイトの多くに“筋膜リリースができる”との記載があります。
しかし、多くの記事が一般人や国家資格のない人が書いた専門知識がないものでした。
同時に、どれをみてもマッサージガンと筋膜リリースに関するエビデンスの記載はありません。
どこでもよく見かけるような筋膜についての話や根拠のない効果などが記載されています。
こうしてどこかで見た情報を根拠なく記載することで伝言ゲームが広がるのだろうと思います。
こうし記事によく書かれていることは以下の通りです。
筋膜や筋膜リリースや癒着をどの程度理解して書いているのか?と疑問を持ってしまいます。
- 筋膜は筋肉を包んでいるボディスーツみたいになもの
- マッサージガンを使えば筋膜リリースができる
- マッサージガンで癒着をはがせる
⑤ 過度に筋膜にこだわり過ぎている最近の傾向
筋膜(facia)に関してはまだ解明されていない部分が多いです。
現時点では市販されているツールでは筋膜リリースができるかは微妙ですね。
圧力・熱刺激などでゲル状になるという話もありますがごく短時間のようです。
また、皮膚の上からアプローチしても実際は筋膜まで届かないという研究もあります。
そもそも論として“筋膜だけ”に特化してこだわる必要もないとも思います。
世の中にあるすべての体の不調や痛みが筋膜だけによるものではありません。
同時に皮膚の上から刺激を行えば様々な組織に刺激が入ります。
皮膚・筋肉・神経・血管・受容器など部位によって複数の組織が存在しています。
仮に可動域が改善したとして、それが筋膜だとどうして断言できるのでしょうか?
改善した理由は皮膚かも知れないし、受容器かも知れないし、複数かも知れません。
断言するには断言するなりの根拠が必要となります。
研究による結果を伴わずして何かを断言することは個人の推測に過ぎません。
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その話に根拠があるのかを大切に
体に関することは様々な形で様々な情報が発信されています。
ここからは多くの情報に触れる現代社会の注意点について話をすすめます。
① 証明されていない情報に過度に流されない
これまでも健康に関するいろんな情報がメディアで話題になりました。
- インナーマッスルを鍛えるとパフォーマンスアップ
- 体幹が大事だから体幹エクササイズが必要
- 肩甲骨はがしで肩こり解消
- ヒアルロン酸を飲んでヒザ痛が解消
でも、それぞれの定義は曖昧で、いつの間にか消え去っていきます。
特にヒアルロン酸に関しては”飲んでも効果はほとんどない”と否定されています。
「筋膜リリース」など流行り言葉に過度に流されないことが大事です。
利用者にとって筋膜なのかどうかはよりも、効果があるのかどうかが大事なので。
- そもそもいわゆる筋膜は単なる膜状の組織ではない
- 筋膜リリースは”過程”であり、振動で起きた効果は”結果”
- 振動による効果が筋膜リリースによるものかは立証されていない
- エビデンスで証明されていない時点で”推測に過ぎない”
特に医療領域ではEBM(Evidence-Based Medicine)が重要視される傾向にあります。
推測や経験則だけの根拠のなく出回っている情報は鵜のみにしないよう気を付けましょう。
科学的根拠に基づく医療とは、人(あるいは患者)の集団を対象とした研究/検証結果からなる根拠(科学的根拠)に基づいて、「個々の患者の状態や医療が行われる場の特性」や「患者の希望や価値観」、「最善の科学的根拠」を把握し、「医療者の専門性」を考え合わせて治療方針を決定していく医療のことです。
「不誠実な発信は信用しないことが大事」
② 多くの研究で証明されている「振動の効果」
“振動による効果”は世界的に多くの研究が報告されています。
メカニズムの詳細は割愛しますが、簡単にまとめると以下の通りです。
振動刺激による効果
- 関節可動域の改善
- 血流の改善
- 筋緊張の抑制
- 疼痛の緩和
ただ、上記の研究結果はハイパーボルトを用いた研究ではありません。
ハイパーボルトの効果を証明するためには以下のような条件を追う必要があります。
- 実際にハイパーボルトを用いた研究を行う必要がある
- ひとつの研究結果だけでなく多くの研究結果が必要がある
- 同じ研究結果を複数の第三者の研究者が再現できる必要がある
以上を経ていない限り、単なる”妄想の域”をでません。
キャッチーな売り言葉に流されないよう購入者も気を付けましょう。
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ハイパーボルトは現在3タイプの機種が販売されています。
それぞれの目的や予算に合ったタイプを選んで購入してましょう。
販売中のラインナップ
ハイパーボルト2 PRO |
ハイパーボルト2 |
ハイパーボルトGO2 |
|
---|---|---|---|
サイズ | 19.5 × 26.0 × 7.0cm | 18.0 × 24.0 × 6.5cm | 17.0 × 18.0 × 5.5cm |
重量 | 1,180g | 820g | 680g |
回転数 | 1,700回/分 1,900回/分 2,100回/分 2,400回/分 2,700回/分 |
2,000回/分 2,350回/分 2,700回/分 |
2,200回/分 2,750回/分 3,200回/分 |
使用時間 | 最大3時間 | 最大3時間 | 最大3時間 |
パワー | 90w | 60w | 40w |
Bluetooth | 〇 | 〇 | – |
アタッチ メント |
Flat Bullet Ball Cushion Fork |
Flat Bullet Ball Cushion Fork |
Flat Bullet |
別売り アクセサリ |
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〒542-0081
大阪府大阪市中央区南船場3-5-8 オーク心斎橋ビル2F
TEL 06-6563-7346
代表取締役CEO 降幡 昌弘
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今回のまとめ
今回はハイパーボルトと筋膜リリースついて話を進めてきました。
現時点で筋膜リリースができるかどうかは科学的に証明されていません。
インターネットが普及して様々な情報が流れている現代社会です。
怪しい情報に振り回されずに適切な情報を手に入れていきましょう。
※ 文章・画像の転載はご遠慮ください