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カープが2005年に初めて選手と育成契約を結んでから17年が経ちました。
今回は過去の育成選手を振り返り、支配下登録の厳しさなどに注目していきます。
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カープ歴代の育成選手たち
まずはこれまでのカープの育成選手を振り返っていきます。
計31選手が入団し、現在は12選手(のちに3名支配下)が在籍しています。
カープ歴代の育成選手
選手名 | 守備 | 在籍 | 所属 | |
---|---|---|---|---|
2005 | 中谷翼 (20) |
内野手 | 8年 | 仙台育英 – 立命大中退 – 愛媛マンダリンパイレーツ ☑ 支配化契約 |
2006 | 山中達也 (18) | 投手 | 3年 | 丸亀城西 |
2007 | 山内敬太 (22) | 外野手 | 3年 | 享栄 – 名城大 |
2008 | 松田翔太 (18) | 投手 | 3年 | 金沢学院東 |
2009 | 永川光浩 (22) | 投手 | 5年 | 三次 – 龍谷大 |
中村亘佑 (18) |
捕手 | 8年 | 横浜商大 ☑ 支配化契約 |
|
2010 | 山野恭介 (18) | 投手 | 3年 | 明豊 |
池ノ内亮介 (22) |
投手 | 5年 | 中京 – 中京学院大 ☑ 支配化契約 |
|
2011 | 富永一 (22) | 投手 | 2年 | 鳴門 – アークバリアドリームクラブ – 徳島インディゴソックス |
中村真崇 (28) | 外野手 | 2年 | 東筑 – 立命館大 – JR東海 – 福岡レッドワーブラーズ – 香川オリーブガイナーズ | |
塚田晃平 (22) | 投手 | 2年 | 早稲田実 – 早稲田大 | |
三家和真 (18) | 外野手 | 2年 | 市立和歌山 | |
2012 | 辻空 (18) | 投手 | 6年 | 岐阜城北 |
森下宗 (21) | 外野手 | 3年 | 掛川工 – 愛知工大 | |
2014 | 松浦耕大 (21) | 捕手 | 3年 | 八幡南 – MSH医療専門学校 |
木村聡司 (18) | 内野手 | 5年 | 常葉学園橘 | |
2017 | 岡林飛翔 (18) | 投手 | 2年 | 菰野 |
藤井黎來 (18) |
投手 | 6年 | 大曲工 ☑ 支配化契約 |
|
佐々木健 (18) | 投手 | 3年 | 小笠 | |
2018 | 大盛穂 (22) |
外野手 | – | 飛龍 – 静岡産業大 ☑ 支配化契約 |
2019 | 持丸泰輝 (18) | 捕手 | – | 旭川大高 ☑ 支配化契約 |
木下元秀 (18) | 外野手 | 4年 | 敦賀気比 | |
畝章真 (24) | 投手 | 3年 | 広島新庄 – 名古屋商科大 – 香川オリーブガイナーズ | |
2020 | 二俣翔一 (18) | 捕手 | – | 磐田東 ☑ 支配化契約 |
2021 | 新家颯 (18) | 投手 | – | 田辺 |
前川誠太 (18) | 内野手 | – | 敦賀気比 | |
中村来生 (18) | 投手 | 2年 | 高岡第一 | |
坂田怜 (22) | 投手 | – | 正智深谷 – 中部学院大 | |
2022 | 名原典彦 (22) | 外野手 | – | 青森大学 |
中村貴浩 (22) | 外野手 | – | 九州産業大学 ☑ 支配化契約 |
|
辻大雅 (18) | 投手 | – | 二松学舎大学附属 |
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① 育成選手の各種内訳
ポジション別の内訳
ポジション別の内訳では以下の通りです。
最も多いのが投手の16選手で、次点で外野手の8選手でした。
ポジション別の内訳
- 投手 16選手
- 捕手 4選手
- 内野手 3選手
- 外野手 8選手
所属別の内訳
所属別の内訳では以下の通りです。
最も多いのが高校の17選手で、次点で大学の9選手でした。
所属別の内訳
- 高校 17選手
- 専門学校 1選手
- 大学 9選手
- 独立リーグ 4選手
在籍年数の内訳
在籍年数別の内訳では以下の通りです(退団選手のみ)。
最も多いのが3年間の8選手で、次点で2年間の5選手でした。
在籍年数の内訳
- 8年間 2選手
- 6年間 1選手
- 5年間 3選手
- 3年間 8選手
- 2年間 5選手
そして、中谷翼選手と中村亘佑選手が最も長く8年間在籍。
支配下でドラフト指名された選手と同等のプロ野球人生を送りました。
② 支配下登録となった選手たち
また、28選手のうち支配下選手登録となったのは6選手のみです。
これまで在籍した選手の21.4%しか支配下登録されていないのが現状です。
支配下登録された選手
- 中谷翼 2007年 (入団2年目)
- 中村亘佑 2016年 (入団7年目)
- 池ノ内亮介 2014年 (入団4年目)
- 大盛穂 2020年 (入団2年目)
- 藤井黎來 2020年 (入団3年目) ※ 9月登録
- 持丸泰輝 2022年 (入団3年目) ※ 6月登録
- 二俣翔一 2022年 (入団2年目) ※ 11月登録
https://t.co/CdXw3J4AtX
嬉しいニュースが入ってきました!
争い激化に期待です!#carp— 中国新聞カープ番記者 (@chugoku_carp) June 18, 2022
二俣翔一選手、支配下契約です!#carp
二俣と支配下選手契約、背番号は99「やっとスタートラインに」|中国新聞デジタル https://t.co/uFRHH7DoyL
— 中国新聞カープ番記者 (@chugoku_carp) November 14, 2022
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育成選手の2軍・1軍通算成績
以下はカープ育成選手の2軍・1軍の通算成績になります。
① 投手育成選手の投手成績
2軍成績 | 1軍成績 | |
---|---|---|
山中達也 | 47試合 1勝2敗0S 4.34 | – |
松田翔太 | 36試合 1勝2敗0S 5.51 | – |
永川光浩 | 17試合 0勝1敗0S 8.34 | – |
山野恭介 | 9試合 0勝1敗0S 9.00 | – |
池ノ内亮介 | 98試合 4勝4敗3S 4.69 | 2試合 0勝0敗0S 0.00 |
富永一 | 10試合 0勝0敗0S 7.04 | – |
塚田晃平 | 0試合 0勝0敗0S 0.00 | – |
辻空 | 48試合 2勝5敗3S 3.93 | – |
岡林飛翔 | 1試合 0勝1敗0S 36.00 | – |
藤井黎來 | 20試合 0勝1敗0S 6.35 現役 | |
佐々木健 | 3試合 0勝0敗0S 27.00 | – |
畝章真 | 12試合 0勝1敗0S 6.43 | – |
新家颯 | – | |
中村来生 | – | |
坂田怜 | – | |
辻大雅 | 3試合 0勝1敗0S 4.50 | – |
② 野手育成選手の打撃成績
2軍成績 | 1軍成績 | |
---|---|---|
中谷翼 | 461試合 .277 (317/1145) 9本 98打点 | 4試合 .143 (1/7) 0本 1打点 |
山内敬太 | 120試合 .197 (34/172) 1本 19打点 | – |
中村亘佑 | 265試合 .277 (87/424) 4本 40打点 | 1軍出場なし |
中村真崇 | 43試合 .229 (14/61) 1本 3打点 | – |
三家和真 | 12試合 .222 (2/9) 0本 0打点 | – |
森下宗 | 63試合 .115 (3/26) 0本 0打点 | – |
松浦耕大 | 14試合 .000 (0/9) 0本 0打点 | – |
木村聡司 | 139試合 .257 (53/206) 1本 27打点 | – |
大盛穂 | 240試合 .225 (69/336) 4本 27打点 現役 | |
持丸泰輝 | 5試合 .000 (0/6) 0本 0打点 現役 | |
木下元秀 | – | |
二俣翔一 | – | |
前川誠太 | – | |
名原典彦 | – | |
中村貴浩 | 15試合 .176 (6/34) 0本 3打点 現役 |
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中谷翼選手の「プロ初安打2日後の悲劇」
中谷翼選手は育成➡支配下➡育成と契約が変更しています。
- 2006-2007/2 育成契約
- 2007/2-2010 支配下契約
- 2011-2013 育成契約
プロ初安打を打った2日後に右ヒジの内側側副靭帯を損傷し、再び育成契約に。
小窪哲也選手や木村昇吾選手らの加入もあり、2軍での出場機会も減少しました。
カープ初の育成選手であり、カープ初の育成から支配下契約した選手。
前田智徳選手に評価された打撃を発揮することなく通算1安打で引退しています。
① 引退後は巨人のブルペン捕手に転向
退団後は巨人のブルペン捕手に転向し、現在は巨人球団運営部に所属しています。
球団のTwitterではグラウンドキーパーの雪かきに加わる姿も投稿されています。
雪化粧の #ジャイアンツ球場。本日は閉場してますが、明日からのためにグラウンドキーパーたちが奮闘中!今季から新たにグラウンドキーパー陣に加入した #中谷翼 氏もスコップを手に作業中!今年もグラウンドキーパーさんたちに支えられながら選手たちは頑張ります!#ジャイアンツ #巨人 #giants pic.twitter.com/GwwDIo7K5g
— 読売巨人軍(ジャイアンツ) (@TokyoGiants) January 23, 2018
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今回のまとめ
今回はカープ歴代の育成選手の話を中心に進めてきました。
2005年以降、28選手が育成選手としてカープに入団しています。
育成契約から支配下登録となった選手はわずかに6選手。
その他の多くの選手は1軍の舞台に立つことなく球界を去りました。
ソフトバンクのように育成選手が多く活躍する球団もあります。
同時に巨人やソフトバンクのように3軍制をとっている球団もあります。
2020年のカープはひとりの「元」育成選手が1軍の舞台に立ちました。
少ないチャンスから、一気に1軍戦力となりうるだけの勢いをみせています。
カープ初の「育成の星」が誕生する日も近いかも知れません。
大盛穂選手が育成選手たちの目標となれるよう今後の活躍に期待しています。
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