カープファンの中でも強く記憶に残るブライアン・バリントン投手。
今回はバリントン氏の引退後の現在の活動を中心に話を進めていきます。
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プロフィール
- Bryan Paul Bullington
- 右投げ・右打ち
- 193cm、95kg
- 2002年 全米ドラフト1位でパイレーツに入団
- 2005年 9月にメジャー初登板
- 2008年 シーズン途中にインディアンスに移籍
- 2009年 ブルージェイズに移籍し、中継ぎ転向
- 2010年 ロイヤルズに移籍し、先発と中継ぎ登板
- 2011年 広島東洋カープに移籍
- 2015年 オリックスバファローズに移籍
- 2016年 現役を引退
- 現在はミルウォーキー・ブリュワーズの国際スカウトに就任
① MLBとNPBでの通算成績
メジャーリーグにドラフト1位で入団したものの成績を残せず。
1シーズンも活躍することなく、日本プロ野球にチャレンジすることに。
来日後は打線に恵まれませんでしたが、まずまずの成績を残しています。
3連覇した時期のカープ打線であれば、もっと勝ち星を上げていたでしょう。
MLBとNPBの通算成績
通算成績 | |
---|---|
MLB | 26試合 1勝 9敗 防御率 5.62 81回2/3 |
NPB | 124試合 45勝45敗 防御率 3.25 758回 |
② 「残念な全米ドラフト1位」に選出
久々に注目を浴びたのが、2019年のThe Sportssterの以下の特集でした。
12 Poor MLB First Overall Picks And The Player Who Should’ve Been Taken Instead
「12人の残念だったドラフト1位と代わりに指名されるべき選手たち」
簡単に言えば「ドラフト1位指名で期待にこたえられなかった12人の選手」になります。
当時のピッツバーグ・パイレーツは「チームを良い方向に導ける選手」と期待していました。
ただ、安全策だったという意見もあり、今でもこの指名に関して厳しい声もあるようです。
代わりに指名すべきだった選手で名前が上がったのがザック・グレインキー投手。
2019年シーズンも18勝5敗で防御率2.93の好成績を残し、通算200勝も達成しました
過去にはサイヤング賞、最優秀防御率、ゴールドグラブ賞のタイトルも獲得しています。
そう考えると、確かにザック・グレインキー投手を指名するのが正解だったかも知れません。
ただ、それも「結果論」で当時の状況でそこまでの評価ができたかどうかは微妙です。
ザック・グレインキー投手の獲得タイトル
タイトル受賞年度 | |
---|---|
サイヤング賞 | 2009年 |
最優秀防御率 | 2013年、2019年 |
ゴールドグラブ賞 | 2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年 |
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引退後はMLBスカウトに転身
引退後、2017年よりミルウォーキー・ブリュワーズの国際スカウトに就任。
知人を通じてブリュワーズのGMを紹介してもらい、現在の職についています。
チームの国際スカウトとして在住した日本を中心にアジア圏を担当しています。
現在も日本の球場を訪れた際には、サインや写真撮影を求められる様子。
それも日本での活躍と支持される人柄であったからこそのことでしょう。
① 2017年のWBC視察でも来日
2017年にあったWBCの視察でも来日しています。
Twitterではラーメン「一風堂」へ食事にいった様子も写真付きで報告していました。
All is well! pic.twitter.com/FCnorwbask
— Bryan Bullington (@bryanbullington) March 11, 2017
また、「神田駅近くのBig Pigで広島のお好み焼きを」ともつぶやいています。
以前のコメントで「私は広島のお好み焼きを食べて育ちました」との談笑も。
広島で過ごした4年間が彼にとって大切な時間だったことがわかります。
Last night in Tokyo, so we had to track down some Hiroshima style okonomiyaki at Big Pig near Kanda station!
昨夜は東京だったので、神田駅近くの広島風お好み焼きBig Pigを探しました!
~ Bryan Bullington Twitter
② 佐々木朗希投手や奥川恭伸投手を視察
9月に韓国で行われた「第29回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」。
そこでもテレビ中継の中で視察にきている姿を目にすることができました。
注目された大船渡高校の佐々木朗希投手の登板の際にバックネット裏に位置。
ちょうどテレビ中継をされていたためその姿に気付いた方も多いと思います。
佐々木朗希投手に関しては「MLBでもドラフト1巡目の素質」と高く評価。
また、奥川恭伸投手についてもストレートとスライダーを高く評価しました。
両投手とも卒業すぐのMLB挑戦は無いので、将来に向け継続調査の見通しです。
② 広島の人や街への感謝のコメントも
スカウト転身後もサンスポ記者に対して、広島への感謝をコメントしています。
25年ぶりの優勝の際も通訳やブラッド・エルドレッド選手への連絡もした様子。
「広島の街はきれいで、安全で、コンパクトで大好きだったよ。人々もフレンドリーだし、子供もいたけど、安心して暮らすことができた。ラーメンもおいしかったよね」
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期待された「第2のバリントン」
フォームがそっくりと注目されたのがケイシー・ローレンス投手。
2019年に入団し「第2のバリントン」と期待されましたが、登板は1試合のみ。
2年目の契約は無さそうな状況なので、1年間で日本を去ることになりそうです。
MLBとNPBの通算成績
通算成績 | |
---|---|
MLB | 38試合 3勝3敗 防御率 6.64 78回2/3 |
NPB | 1試合 0勝1敗 防御率 10.08 5回 |
① カープへの感謝のコメントを残し帰国
ただ、帰国時にはTwitterにてカープ球団とファンに対し感謝のコメントも。
不本意な成績でしたが、日本での生活が充実したものだった様子がよく伝わります。
本人のInstagramでは日本での観光や食事の様子などが投稿されていました。
2軍生活がほとんどでしたが、腐らず真面目に黙々と取り組む姿が印象的でした。
Thank you to the Carp Organization and the fans for an incredible experience this year. The food, people, and culture are something we will never forget. Thank You!
今年のすばらしい経験をさせてくれたカープ球団とファンに感謝します。食べ物、人々、文化を私達は決して忘れないです。ありがとうございました!
~ Casey Lawrence Twitter
2020年8月にツインズが予備名簿に追加
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今回のまとめ
今回はブライアン・バリントン投手を中心に話を進めてきました。
現在はMLBのスカウトとしてアジア圏を飛び回っているようです。
引退後も広島の街やカープに対する思いが伝わってきます。
ブラッド・エルドレッド選手なども彼の影響を多く受けています。
それがクリス・ジョンソン投手に受け継がれ、現在の選手たちに続きます。
そうしたことがケーシー・ローレンス投手のコメントにも表れたと思います。
現役時代は試合中に感情を表に出すことが少ない投手でした。
それは今も変わらず、淡々とスカウト活動に励んでいるとのこと。
その誠実さが今もカープ外国人選手に受け継がれてきました。
カープ外国人投手の歴代トップ3に入るバリントン投手。
いつかカープに携わる機会があることに期待するファンも多いでしょう。
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