【 楽天からトレードで獲得 】三好匠選手の気になる打撃成績やポジションはどうだった?

JEY(ジェイ)

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先日、下水流昂選手とのトレードで広島移籍が決まった三好匠選手。
楽天時代にどんな活躍をしていのか、成績を振り返りながら検討します。

 

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楽天ゴールデンイーグルス時代の三好匠選手

 

九州国際大学付属高校時代は投手として活躍しています。
高城俊人選手とバッテリーを組み、2011年の春の甲子園で準優勝

 

2011年にドラフト3位指名で楽天に入団。
入団後は投手から内野手に転向し、ショート、セカンド、サードを守ってきました。

youtube動画
参照 : [インタビュー]ルーキー三好匠選手_20120920 / 楽天ゴールデンイーグルス 【公式】

 

 

① 楽天時代の2軍成績

 

楽天時代の2軍での打撃成績を振り返ります。
3年目の2014年にはリーグ3位の13本塁打を放ち、優秀選手賞を受賞
中距離打者タイプと思われますが、長打を打つ素質は持っているようです。

  • 391試合 .256 (315/1229) 30本 160打点

 

三振率をみるとコンタクトヒッターでは無さそうです。
また、四球率も高くないため、出塁率はさほど高くはありません

  • 三振率 17% 四球率 8.8%
  • 盗塁成功率 .451 (14/31)
  • 失策 58 (13年 17個・14年 16個)
  • 出塁率 .325

 

少し気になるのは失策が2013年に17個、2014年に16個が多い点。
ただ、投手から転向したばかりで不慣れなこともあったのかも知れません。

実際に試合をみてないのでどんな状況で失策したのか不明です。
ただ、2015年から一桁代まで失策数を減らし、慣れたことも考えられます。

カープで例えると誰タイプかというのは少し難しいです。
少なくともカープに多いコンタクトヒッターの内野手では無さそうです。

 

② 2014年と2016年に「侍ジャパン」に選出

 

2014年のオフには第1回 IBAF 21Uワールドカップ日本代表に選出。
主に三塁手と遊撃手でスタメン出場し、準優勝に貢献しています。

大会通算 .227 (5/22) 0本 5打点

 

また、2016年には第1回 WBSC U-23ワールドカップ日本代表に選出。
日本代表の主将を務めて主に二塁手でスタメン出場し、U-23WBSC初優勝に貢献しました。

大会通算 .307 (8/26) 0本 6打点

 

2014年のU-21野球ワールドカップには鈴木誠也選手も出場しています。
通算打率.423を残して、首位打者とベストナイン(外野手)に選出されました。

悔しい。力負けです。首位打者はチームに貢献しようと思って意識はしてなかった。この大舞台を自信につなげたいです。

~ 鈴木誠也選手 21UW杯ベストナイン上沢、北條ら選出 / 日刊スポーツ

 

また、2016年のU-23の大会では塹江敦哉投手とも同じチームでした。
三好匠選手には同年代で同じチームで戦った選手がいると心強いでしょう。

 

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楽天時代のの1軍成績

 

楽天時代の打撃成績と守備成績を振り返ります。

① 1軍の打撃成績

 

ドラフト3位で期待されたものの、楽天では好成績は残せていません
ただ、チーム事情で良い選手とポジションが被っていたのかも知れません。

通算 199試合 .205 (53/258) 4本 19打点

 

成績をみて少し気になるのが三振の多さです。
平均でも25%を超え、2軍成績でみた通りコンタクトヒッター無さそう。
積極的に振りにいって、意外性の長打が打てる打者タイプでしょうか。

曽根海成選手、上本崇司選手といったカープに多いタイプとは少し違う
そういった意味では違うタイプが入団することも利点なのかも知れません。
もう少し確実性を上げていければカープでもチャンスがあると思います。

図1 2013年以降の1軍での三振率

 

同時に少しストレートに弱いのかなという印象もあります。
どちらかというとストレートよりも変化球が得意なタイプかも知れません。

セ・リーグはパ・リーグに比べて強いストレートの投げる投手は多くありません。
そういった意味でもセ・リーグの方が適性があるのかも知れないですね。

図2 2014年以降のストレートの成績

 

② 1軍の守備成績

 

1軍での守備位置はセカンド、サード、ショート。
2016年以降はショートで多くの試合に出場しているようです。

図4 2014年以降の守備割合

 

特に2017年は茂木栄五郎選手のケガで最も多くショートの守備につきました。
8月に足の甲を骨折したようで、それ以降の出場は無くシーズンを終えています。

 

各ポジションの守備率は以下の通り。
これだけを見ればまずまず守れる選手のようですね。
チームにとって複数ポジションが守れるという点はプラス材料

  • セカンド .982
  • サード  .909
  • ショート .985

 

各ポジションの総合評価から考えていきます。
2017年は最も多くショートを守っていましたが、数値が少し低いです。

図5 2014年以降の守備総合評価

 

ただ、源田壮亮選手や安達了一選手が好成績が影響した可能性もあります。
12球団での相対評価なので、一概に2017年に守備力が落ちたとも言えません。

チームとしては茂木栄五郎選手と同程度で大差はありませんでした。
大きなミス無く、無難に各ポジションを守ってくれれば十分でしょう。

 

追記 : カープ入団後は守備の人として活躍しています。

youtube動画
参照 :【カープ公式】三好匠選手によるプチ野球教室 / 広島東洋カープ公式

 

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選手の年齢構成のバランス

 

以下はセカンド・ショート・サードを守る選手の年齢構成になります。
菊池涼介選手は田中広輔選手と安部友裕選手と同級生なので便宜上30代に入れました。

在籍選手
30代 小窪哲也 (34)、田中広輔 (30)、安部友裕 (30)、菊池涼介(29)
20代後半 上本崇司 (28)
20代選半 曽根海成 (24)、桒原樹 (23)
19歳 小園海斗 (19)、中神拓斗 (19)、羽月隆太郎 (19)

こうして見ると、20代後半の選手が上本崇司選手しかいません。
26歳の三好匠選手が少ない年齢層に入ることで年齢構成のバランスが取れます

 

① 獲得の背景に「ショートを守る選手の不足」

 

三好匠選手の獲得の裏で田中広輔選手の不調があります。
同時に若手の選手たちがいま一歩物足りないという面もあります。

2018年には曽根海成選手をショートのバックアップとして獲得しました。
ただ、ほとんどショートを守る機会はなく、大半はサードでの出場です。

[ 曽根海成選手の2019年の守備試合数 ]

  • セカンド 10試合
  • サード 28試合
  • ショート 2試合
  • 外野 13試合

 

2軍を見ても桒原樹選手も伸び悩み、現在は外野を多く守っています。
また、小園海斗選手も1軍合流もエラーを連発し、先日2軍に降格しました。

もともとショートで入団した西川龍馬選手も現在は外野へコンバート。
そう考えると、ある程度1軍でショートを守った経験がある選手がいません。

また、右打ちの内野手も上本崇司選手と小窪哲選手くらいと少ない。
そういった意味で、カープに足りない部分を埋める良い補強と言えるでしょう。

 

② 瀬戸際になった庄司隼人選手と桒原樹選手

 

カープは2018年のドラフトで内野手を多く指名しました。
そして、その多くの新人たちが2軍でスタメンを占めています。

 

それに伴い、庄司隼人選手と桒原樹選手は出場機会を失いました
桒原樹選手に関しては本職の内野でなく外野での出場が増加しています。

2018年に曽根海成選手を獲得し、2019年に三好匠選手をトレードで獲得。
庄司隼人選手や桒原樹選手が成長していればこのトレードはなかったはず。

高校時代は打撃面で注目されていた両選手。
桒原樹選手は甲子園でも本塁打を打ち、入団時から高く評価されていました。

しかし、両選手ともにプロ入り後は当てに行くスイングが増えています。
本人たちもドラフト内容やトレードで厳しい立場は自覚しているでしょう。

 

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今回のまとめ

 

今回はトレードで移籍した三好匠選手について述べてきました。
菊池保則選手に続いて楽天とのトレードでの獲得。

田中広輔選手の不調もあり、チームとしてショートに不安があります。
すぐに主力は厳しいですが、まずはバックアップとして1軍に定着を。

三好匠選手にとって良いトレードであったことは確かでしょう。
ここからは本人次第、1軍に定着して活躍する姿を期待しています。

 

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