堂林翔太選手が古巣の三塁手に復帰するという話が浮上しました。
今回は長野久義選手の移籍で浮上した三塁再挑戦について話を進めます。
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自主トレ中に「三塁の特守」を開始
現時点では正式な復帰ではなく、春季キャンプで首脳陣に直訴する様子。
早速、天福球場にて20分間の居残り特守を行ったとのことです。
タブレットも持ち込み、動画を見ながら入念にスローイングもチェック。
プラン通り復帰となれば、2016年以来の約3年ぶりとなります。
① 長野選手の加入で外野手競争激化
現時点でほぼレギュラーが決まっているのは鈴木誠也選手、野間峻祥選手。
そうなると、空いている外野のポジションはレフトしかありません。
そこに、長野久義選手、バティスタ選手、松山竜平選手、西川龍馬選手、下水流昂選手。
さらに、堂林翔太選手、高橋大樹選手あたりがどう食い込むのかとなります。
また、二軍の選手でも桒原樹選手が外野の練習を始めたとの話も聞こえてきます。
② 三塁手レギュラー候補の現状
現状で言えば筆頭は安部友裕選手になるとは思います。
次は昨季通りいくなら西川龍馬選手でしたが、共に左打者とかぶります。
右打者で三塁手と考えると、実質、小窪哲也選手くらいしか見当たりません。
ただ、この3年間は以前の打撃が影を潜め、二軍にいることが多いのが現状です。
もちろん上本崇司選手も三塁を守れますが、スタメンという役割ではありません。
アルフレッド・メヒア選手も守れますが、首脳陣の方針は一塁と外野手の方針です。
そうなると、右打者の三塁手がいないのが今のカープの現状になってきます。
[ 2018年の三塁手守備成績 ]
打席 | 試合数 | 守備率 | |
---|---|---|---|
西川龍馬 | 左打席 | 86 | .907 |
安部友裕 | 左打席 | 57 | .956 |
上本崇司 | 右打席 | 29 | .833 |
美間優規 | 右打席 | 19 | .966 |
小窪哲也 | 右打席 | 7 | .875 |
庄司隼人 | 左打席 | 3 | 1.000 |
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堂林翔太選手の2018年の打撃内容を振り返る
ここからは昨季の堂林翔太選手を振り返ります。
また、個人的な見解を踏まえて、今回は思いを綴(つづ)ってみた。
2018年の打撃成績
- 63試合 .216 0本 5打点 0盗塁
主に松山竜平選手や新井貴浩選手の代走から守備につくという出場でした。
守備位置は一塁とレフトが主で、スタメンはわずか7試合に留まりました。
また、一軍に定着してからは2015年以来の本塁打数が0に。
一発長打というよりはバントやつなぎの打撃が目立った1年となりました。
① 本来は”長距離砲”なのかという疑問
堂林選手といえば長距離砲の印象が一般的だと思います。
しかし、本当の長距離打者の部類かというとそうでもありません。
実際、過去の分析データからも野間峻祥選手や田中広輔選手と同程度。
むしろ彼らよりも堂林翔太選手の方がやや下回る年の方が多い傾向です。
そう考えると長距離打者というより“中距離打者”が正確かもしれません。
長距離砲というイメージはいつからついたのでしょうか。
おそらくデビューした2012年の14本塁打の印象が強いのだと思います。
そのまま成長したら25~30本打てると期待した方も多いかも知れません。
ただ、その2012年もさほど多くの長打を打ってないのも現実です。
むしろ年間で18本前後が彼の本塁打数のベースなのかと思っています。
実際にデビュー以前の二軍の成績を見てもそれは変わりありません。
データ上では長打を多く打つ打者に見られる特徴は特に見られません。
本塁打数を見ても、2010年に7本、2011年に1本とむしろ少ない方です。
② “荷を背負わせすぎたのかも知れない”この数年間
私も含め、彼に過度に長打を期待し過ぎたのかも知れません。
特にデビュー当時はチーム内に長距離砲が不在だった影響もあったと思います。
そんなチーム状況も本来と違った役割を与えてしまったのかもしれません。
期待に応えようと本人も長打を意識し、周りも過度に期待をかけ過ぎたのかも。
もしそうであれば2019年は彼に求めるものを少し変えてみたいと思います。
現状のチームを見ても、すでに長距離砲は数人います。
よく考えれば、1年間三塁を守ってくれれば、.270で17本で十分な成績です。
7番ぐらいにしっかり座って、1年間出続ければ十分に恐い存在になります。
ここ数年は打てないと出れない危機感がヒシヒシと伝わってきます。
打席の中での積極性も減り、追い込まれては三振するパターン。
過去のインタビューでも「自信がない」とコメントしたこともありました。
技術的な課題もありますが、精神的にも追い込まれているように感じます。
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今回のまとめ
今回の話は三塁手復帰について話を進めました。
彼にの立場からして打てないと出れないのは明白な事実。
守備の人でも、足の人でもなく、間違いなく打撃の人だろうと思います。
ここぞという時に意外性のある打撃でチームの雰囲気を変えられる選手。
彼にはそんな選手であって欲しいと毎年のように期待し続けています。
正直、プロの世界は打てれば多少守備に課題があっても試合に出れます。
西川龍馬選手も三塁守備に課題はあれど、別の守備位置で起用されています。
2018年は一塁手、2019年は外野手としての出場が増えると予想されます。
まずは打てるようにならないと試合には出られません。
現首脳陣の評価もこの1年で大きく変えて欲しいと思います。
2019年の新たな堂林翔太選手の活躍に期待しています。
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