【移籍で大きな損失に】丸佳浩選手の成績を振り返って走攻守での「損失分」を考える

JEY(ジェイ)

JEY(ジェイ)

 

丸選手が抜けたことにより、大きな穴ができました。
長野選手の補強はあれど簡単には埋まらないだろうと思います。
今回は簡単に埋まらないものをどう埋めていくかを少し考えてみました。

 

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2018年の丸選手の成績を振り返る

 

.306 39本塁打 97打点 出塁率.468 10盗塁

こうして改めて振り返ると、大きな穴なのは間違いないですね。
ここ数年を見ても、これだけハイレベルな数字を残したのは鈴木誠也選手くらい。
おそらく新井貴浩選手がFA移籍した際よりも、“損失”だけを見れば大きいでしょう。

[ リーグ上位の打撃成績 ]

  • 出塁率 セ・リーグ1位
  • 四球数 セ・リーグ1位
  • 本塁打 セ・リーグ2位
  • 打点  セ・リーグ4位

 

丸佳浩選手の穴を1人で補うのは困難

 

当たり前ですが、誰か1人で丸佳浩選手の穴を補うのは困難です。
まず、センターが誰が守るのか、3番は誰が打つのかという問題に直面します。

現在、センターの候補として野間峻祥選手を筆頭に、西川龍馬選手があげられます。
3番候補には長野久義選手、西川龍馬選手、サビエル・バティスタ選手があがっています。

ただ、2019年シーズンは開幕スタメンの目途がたたないポジションが複数存在します。
そのポジションをあげれば、一塁手、三塁手、レフトが決まっていません

複数ポジションを守る選手たちが守備位置を転々とすることが原因にもなっています。
また、そのポジションにおいて決定打を打てる選手が出てきていないこともあります。

 

① 「打撃面での損失」を考えてみる

 

丸佳浩選手がチームの得点に貢献したデータはリーグトップ
プロ野球平均の選手に比べて約1.9倍も高くチーム得点に貢献しています。

4番を打つ鈴木誠也選手はリーグ2位を記録し、約1.8倍の貢献をしている。
単純に合計すると、2人で約4人ぶんの働きをしていることになります。
2018年のカープの3番・4番がどれだけ脅威だったかが改めてわかります。

 

② 「走塁面の損失」を考えてみる

 

走塁面では春先のケガの影響もあり2018年は平均レベル
ただ、ケガ以前の状態に戻ったのであれば、カープの損失は大きいと言えます。

特に2017年に限定すると、走塁面でリーグトップクラスの貢献度でした。
盗塁こそ多くはないですが、総合的な走塁貢献度を示しています。

いずれにせよ、ケガの回復の状態次第といったところと思われます。
2018年のケガを機に下降するのか、ケガ前の状態に戻るのか見どころですね。

 

③ 「守備面の損失」を考えてみる

 

守備面でも走塁面と同様にケガの影響を大きく受けました
プロ野球トップクラスの2017年と比べると、貢献度は大きく低下しています。

ゴールデングラブこそ受賞しましたが、本来の守備からほど遠い印象です。
例年に比べると、明らかに守備範囲が狭くなっていたシーズンでした。

ゴールデングラブ賞は記者投票で決まります。
そのため、実際の貢献度より「印象度」が強く影響する面が課題です。
打撃成績と比べ、単純な数字で評価できない守備ならではの課題とも言えます。

ただ、外野手の場合は3ポジションを一括りにして3人が選ばれています。
全体的に外野手の守備能力が低かった 2018年だから選出されたのかも知れません
もし、守備機会が800以上という条件なら以下の3人が妥当だったと思います。

再び、話を丸佳浩選手に戻します。
守備面に関しても、ケガの回復次第といったところになるでしょう。
もし2017年のレベルに戻るのであれば、カープの損失は大きいと言えます。

 

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「損失分」をどうやって埋めていくのか

 

ここまでを簡単にまとめます。

  • 打撃面では球界トップクラスの損失
  • 走塁・守備面ではケガの回復次第
  • 2018年程度の守備・走塁ならカバー出来る

① 打撃面の損失の穴埋め

 

損失分を何人かの選手で分担して底上げするしかありません
個人的には松山竜平選手と西川龍馬選手の大幅なアップを期待したいところです。

特に西川龍馬選手に関してはレギュラーに定着できればそれが期待できます。
現在は外野に挑戦していますが、守備位置をどこにするかが悩みの種です。

人的補償で長野久義選手が加わり、西川龍馬選手が損失分を1人で補う必要はありません。
長野久義選手の巨人での貢献度は2018年のカープに当てはめるとチーム4位に位置します。
現実は計算通りにはならないですが、丸佳浩約0.7人分をみんなで補うしかありません。

 

② 守備面の損失の穴埋め

 

野間峻祥選手がセンターに入るなら損失はある程度は埋められます
ただ、2018年のレフトでの守備貢献度は意外にも高くありません。
レフトとしてはプロ野球平均のレベルの選手といったところですね。

2019年のオープン戦では西川龍馬選手がセンターに入っています。
しばらくは慣れが必要なので、首脳陣もある程度は我慢する必要はあります。

それよりも、野間峻祥選手がセンターに入った場合にレフトは誰が守るのか
そこで大きく守備力が落ちてしまうと、外野全体の守備力が低下してしまいます。

長野久義選手がレフトに入るようであれば、大きな損失はないかも知れません。
サビエル・バティスタ選手が入るのであれば、少々我慢が必要になってきます。
オープン戦では坂倉将吾選手が入っていますが、正直厳しいのが状況ですね。

 

③ 走塁面の損失の穴埋め

 

走塁面も守備面と同じようなことが言えます。
2018年の丸佳浩選手レベルであればあまり大きな損失とはなりません

ただし、2017年までのレベルで考えるならば大きな損失と言えます。
どの程度、ケガが回復していて、どの程度本気で走れるのかですね。

 

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今回のまとめ

 

今回は2018年までのデータを整理してみました。
打撃面での損失はかなり大きいのはよくわかったと思います。

反面、守備・走塁面では“2018年レベルの丸選手”なら補えるでしょう。
ここからポジションがどう決まるかは開幕までの楽しみにしましょう。

 

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