今回は前回の「3番 鈴木誠也」を提案した投稿の続き。
実際に現在の3番候補たちが下位打線を打った方が良いかを検討します。
3番候補たちの下位打線での打撃成績
現在、丸佳浩選手の抜けた3番打者候補として以下の3選手の名前が挙がっています。
まずは各選手の過去の成績を振り返って、3番と下位打線の適性度をみていきます。
- 安部友裕選手
- 西川龍馬選手
- 坂倉将吾選手
① 安部友裕選手の下位打線での打撃成績
まずは安部友裕選手の2016年以降の下位打線での成績を振り返ります。
6番 | 7番 | 8番 | 9番 | |
---|---|---|---|---|
2017 | .333 (2/6) | .286 (57/199) | .300 (6/20) | .200 (3/15) |
2018 | .313 (15/48) | .326 (75/230) | .200 (1/5) | .167 (1/6) |
2019 | .291 (16/53) | .336 (17/63) | .205 (8/39) | .000 (0/11) |
単純な打率での評価になりますが、やはり6・7番で好成績を残しています。
ともに.300以上を記録を残し、この辺りの打順に適正があると考えられます。
② 西川龍馬選手の下位打線での打撃成績
次に西川龍馬選手の2016年以降の下位打線での成績を振り返ります。
6番 | 7番 | 8番 | 9番 | |
---|---|---|---|---|
2017 | .000 (0/1) | .400 (2/5) | .286 (6/21) | .333 (6/18) |
2018 | .339 (19/56) | .214 (15/70) | .231 (6/26) | .393 (11/28) |
2019 | .240 (16/75) | .336 (39/116) | .389 (28/72) | .226 (7/31) |
安部友裕選手に比べ、西川龍馬選手では一定の傾向はみられません。
ただ、大まかに見ていくと7番以降に.280以上が偏っているように見えます。
2016年に関しては打数が少ないため、あまり参考値程度かも知れません。
ただ、準レギュラーで試合に出た2018年を見れば7番・8番に適正が見られます。
③ 坂倉将吾選手の下位打線での打撃成績
最後に坂倉将吾選手の2017年以降の下位打線での成績を振り返ります。
6番 | 7番 | 8番 | 9番 | |
---|---|---|---|---|
2017 | .000 (0/0) | .000 (0/0) | .500 (1/2) | .000 (0/2) |
2018 | .000 (0/0) | .000 (0/1) | .000 (0/3) | .250 (1/4) |
過去2年間は1軍での打席にほとんど立っていません。
データとして全く判断できない状況にあり、特性を抽出できません。
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④ 3選手のスタメン3番時の打撃成績
過去3年を振り返ると、丸佳浩選手がほとんど打っていたためデータがありません。
述べ9人が入り、スタメン出場は松山竜平、サビエル・バティスタ、田中広輔、下水流昂選手。
2018年の丸佳浩選手のケガの時は松山竜平選手やサビエル・バティスタ選手が主に入りました。
残念ながら、安部友裕、西川龍馬、坂倉将吾選手の3番の適正は判断できませんでした。
次に各打者がどれだけ得点に貢献したかを簡単に紹介します。
安部友裕選手は6・7・8番で高い得点貢献度を残しています。
西川龍馬選手もほぼ同じですが、低打率だった2018年の6番が意外に貢献しています。
こういった一般的な数字に現れない役割こそ本当は評価するべきだと思います。
⑤ 西川龍馬選手と安部友裕選手は下位打線が適任
やはり安部友裕選手、西川龍馬選手に関して下位打線に適正がありそうです。
もちろん1年間通して3番を打てば同じような成績になるのかも知れません。
ただ、2選手の性格を考えても、下位打線で自由で打たせる方が向いています。
特に西川龍馬選手に関しては、細かな戦略を立てずフリーで打たせたい選手。
下手に3番に入り、本来とは違う打撃スタイルでリズムを崩して欲しくない。
タイミングが合えば初球からどんどん振っていき、多少のボールでも振っていく。
下位打線でそのスタイルを貫く方が、西川龍馬選手の性格上上手くいきそうです。
また、責任感の強い安部友裕選手も下位打線で余裕を持たせて打たせたいですね。
出だしで上手くいかなかった時に、1年間通して打撃不振に陥りそうなのが怖い。
本人は3番を打ちたいと思いますが、個人的には6番・7番が適任と考えます。
要は2017年の役割を果たしてくれれば、守備も合わせ十分な貢献度になります。
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2016年以降はデータがない「3番 鈴木誠也」
過去に鈴木誠也選手が3番に入ったのは2015年のみです。
ただ、レギュラーになる前の話なので参考程度とみています。
- 2015年 .111 (3/27) 0本 2打点
レギュラーになった2016年以降に目を移すと3番に入ったデータがありません。
そうなると適性があるのかないのかをデータ上で判断することはできません。
ただ、現状の打撃技術を考えると3番で大きく崩れるとも考えにくいです。
打線のつながりを考えると、個人的に3番は適性有りだと思います。
少なくとも、現在の「3番で分断される打線」よりは効果的なはずです。
ただし、4番にこだわる緒方監督が3番に変える可能性は低いだろうとも思います。
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固定しきれなかった2014~2015年の3番打者
2014年は述べ11人が3番を打ち、2015年は述べ15人が3番を打っています。
もちろん述べ人数なので、途中交代も含めての話ではあるのは確かです。
ただ、2016年は2人、2017年は3人とほとんどが丸佳浩選手が打ちました。
過去5年間で3番のほとんど打席を占めていることを考えても損失は大きいです。
2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | |
---|---|---|---|---|---|
丸佳浩 | 550打席 | 256打席 | 652打席 | 646打席 | 564打席 |
キラ・カアイフエ | 34打席 | ||||
松山竜平 | 23打席 | 62打席 | |||
菊池涼介 | 15打席 | ||||
梵英心 | 5打席 | ||||
廣瀬純 | 5打席 | ||||
ネイト・シアーホルツ | 110打席 | ||||
新井貴浩 | 88打席 | ||||
鈴木誠也 | 32打席 | ||||
ライネル・ロサリオ | 29打席 | ||||
ヘスス・グスマン | 29打席 | ||||
赤松真人 | 2打席 | ||||
田中広輔 | 5打席 | ||||
野間峻祥 | 1打席 | 2打席 | |||
サビエル・バティスタ | 59打席 | ||||
下水流昂 | 5打席 | ||||
上本崇司 | 1打席 | ||||
堂林翔太 | 1打席 | ||||
アレハンドロ・メヒア | 1打席 |
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今回のまとめ
前回の「3番 鈴木誠也」の提案の続きとして、フカボリしてみました。
毎度のことですが、いずれも過去のデータであり、未来はわかりません。
どの選手でも良いので、十分に3番を担ってくれればそれで良し。
ただ、現状の4番にこだわって、いろんなバランスを崩すのが最悪です。
試合ごとに変わり、誰が3番なのかわからず1年を終えて欲しくありません。
そのため、個人的ではありますが「3番 鈴木誠也」を提案したいと思います。
改めて見ていくと、安部友裕選手と西川龍馬選手は下位打線の方が適任。
下位打線で西川龍馬選手を自由に打たせ、安部友裕選手のプレッシャーも減らす。
むしろ、この2人が下位打線で機能したら、相手投手も相当怖いはずです。
いよいよもうすぐ開幕、この1年はどんなメンバーになるかを楽しみにしています。
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