【 2019年 人材不足の1軍左投手 】ドラフト会議に向けてカープの”左投手たち”に注目

JEY(ジェイ)

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今回は過去のドラフトを振り返っていきたいと思います。
なかでも、不足している左投手にスポットを当てていきます。

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2010年以降の「左投手」のドラフト指名

 

まずは2010年以降に指名された左投手を挙げます。

指名
中村恭平 (30) 2010年 ドラフト2位 大卒
戸田隆矢 (25) 2011年 ドラフト3位 高卒
塹江敦哉 (22) 2014年 ドラフト3位 高卒
飯田哲矢 (27) 2014年 ドラフト6位 社卒
高橋樹也 (21) 2015年 ドラフト3位 高卒
仲尾次オスカル (27) 2015年 ドラフト6位 社卒
高橋昂也 (20) 2016年 ドラフト2位 高卒
床田寛樹 (24) 2016年 ドラフト3位 大卒

※ 育成契約の左投手は除外して掲載

 

やはり8人中6人がD2・3位での上位指名となっています。
それだけチームとして”重要な補強ポイント”となってことがうかがえます。

入団時の所属を見ていくと「高卒4人、大卒2人、社会人卒2人」。
高卒が多いものの、比較的まんべんなく獲得している様子がわかります。

① 仲尾次オスカル投手は2018年に自由契約

 

2018年オフに仲尾次オスカル投手が自由契約に。
1年目のオープン戦で活躍し、記憶に残っているファンも多いと思います。

[ 2016年オープン戦 ]

通算 8試合 (8回2/3) 0勝0敗 0.00

 

新人で開幕1軍入りを果たし、3月28日には新人初勝利1番乗り
ただ、その後は活躍する姿は見られず、目立った成績を残せませんでした。

2017年の秋季キャンプからオーバースローからサイドスローに転向
しかし、フォーム変更も開花できず、わずか3年で戦力外通告となりました。

引退後は新日鉄住金かずさマジックに所属し、社会人野球へ復帰しています。
いつか都市対抗野球で東京ドームで投げる姿をみることがあるかも知れません。

 

② カープの現役左投手の通算成績

 

次に各投手の成績を振り返っていきます。

試合 勝敗 防御率 投球回
中村恭平 40試合 2勝10敗 5.00 131回1/3
戸田隆矢 95試合 11勝 7敗 3.94 205回2/3
塹江敦哉 3試合  0勝 1敗 11.37 6回1/3
飯田哲也 40試合 0勝 0敗 4.91 40回1/3
高橋樹也 19試合 0勝 2敗 1S 6.11 35回1/3
仲尾次オスカル 25試合 2勝 0敗 6.29 24回1/3
高橋昂也 6試合 1勝 2敗 9.43 21回
床田寛樹 3試合 1勝 1敗 5.19 17回1/3

 

みてわかる通り、ある程度登板しているのは戸田隆矢投手のみ
その他の投手は40試合以下の登板数で、満足に投げることができていません。

勝ち星も戸田隆矢投手以外では、中村恭平投手と仲尾次オスカル投手の2勝。
在籍している左投手が上手く機能してこなかったことが数字でよくわかります。

 

③ 近い年代で活躍したのは青木高広投手と篠田純平投手

 

最も近い年代で活躍した左投手は以下の2投手になります。

[ 青木高広投手 ]

  • 249試合 17勝30敗 4.56 442回1/3

※ 巨人時代の成績も含む

青木高広投手は2011年にチーム最多の72試合に登板
「ペロ~ン」の愛称で親しまれたことで覚えている方も多いと思います。

その後、謎のトレードで物議を醸しましたが、十分貢献した投手と言えます。
左のリリーフ投手でシーズン通して投げ切ったのは菊地原毅投手以来でした。

 

[ 篠田純平投手 ]    

  • 99試合  20勝26敗 4.24 391回

篠田純平投手も先発として64試合に登板し、まずまずの貢献度。
一時は前田健太投手や野村祐輔投手らと共に「ドラ1ローテ」の1人に。

前田健太 2006年 高卒ドラフト1位

ブライアン・バリントン 2002年 ドラフト1位

福井優也 2010年 ドラフト1位

野村祐輔 2011年 ドラフト1位

篠田純平 2007年 大・社ドラフト1位

 

2年目には99球で完封するなど、左の先発ローテーション投手として期待。
ただ、フォームに課題があり、故障と制球難を抱え、期待ほどは活躍できず。

とはいえ、先発登板が64試合と考えれば、近年でみれば十分な働きです。
引退後は1軍マネージャーに就任し、裏方としてチームを支えています。

 

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カープは「高卒左腕の育成」が苦手

 

過去の左投手を調べると、高卒左投手はほぼ活躍していません
なんとか”準”主力として活躍したのは、齋藤悠葵投手、河内貴哉投手くらい。

[ 左投手の出身の振り分け ]

選手名
高卒 嶋重宣、吉年滝徳、河内貴哉、大島崇行、金城宰之左、齋藤悠葵、相沢寿聡
伊東昂大、金丸将也、戸田隆也、塹江敦哉、高橋樹也、高橋昂也
大社卒 高橋健、 広池浩司、佐竹健太、小島紳二郎、青木高広篠田純平、中村恭平
飯田哲也、床田寛樹

 

コーチにより育成方法も変わりますが、少なくとも高卒左腕の育成は得意ではないようです。
高橋昂也投手は期待していましたが、ヒジの靭帯を損傷してトミージョン手術に至りました。

 

こうしてみると、大卒・社会人に絞るというのもドラフト戦略の1つです。
基礎をアマチュアで作ってもらい、プロ入り後に最終局面を仕上げていく。

その方が、現在のカープの育成能力に合わせた補強スタイルかも知れません。
高卒左投手の育成が苦手なのであれば、そのような選択も方法のひとつでしょう。

 

① カープ左投手のドラフト戦略を総合的に判断

 

ここまでを総合的に判断していきます。

  • 現在も左投手は育っていない
  • 高校生左投手の育成は得意としていない
  • 大学・社会人の方が結果を出しやすい

 

ドラフト指名の枠が無駄にならないような戦略が必要になります。
ただ、無理に強行するくらいなら、右投手の指名の方が良いです。

過去のドラフトでもそのような指名が何度かあったのは確か。
左投手の場合、右に比べてワンランク落として指名しがちになります。

球団の育成プラン、育成能力に合った指名が大事。
選手にとっても、球団にとっても良かったと思える指名を願います。

 

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今回のまとめ

 

ここまでのドラフトを振り返り、今後の動向を検討してみました。
現在の左投手たちが一気に開花してくれれば、それに越したことはありません。
特に長年の課題である、左の中継ぎ投手の台頭に期待したいところです。

高橋昂也投手には焦らず、復帰に向けたリハビリに励んで欲しい。
復帰後にモデルチェンジした高橋昂也投手になっていることを期待しています。

10月に控えるドラフトでどんな投手を指名するでしょうか。
ここから甲子園も含め、一気にドラフト候補の流れも変わってきます。

中村奨成選手や吉田輝星投手のように一気に注目を浴びる投手もいます。
2019年もカープが良い選手たちと縁があることを期待しています。

 

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